2024年度大学受験生の傾向と入学決定要因の調査
教育出版の株式会社旺文社が実施した調査により、2024年春に大学に合格し進学した大学1年生の入学理由や受験準備についての興味深い結果が浮かび上がりました。この調査は「大学受験パスナビ」を通じて行われ、2879名の大学進学者からの有効回答に基づいています。
大学選びは「学べる内容」が決め手
調査によると、大学選択において73.8%の大学1年生が「学びたい学問が学べる」という理由を挙げており、これは前年度の67.6%から増加しています。このことから、受験生は学問内容に重きを置いていることが明らかになりました。また、志望する学部を決めていた時期については、16.7%の受験生が「高校入学前に決めていた」と回答しています。これを見ると、早い段階から志望をしっかりと持っている生徒が多いことがわかります。
過去問対策の重要性
受験において重要なのは、過去問対策です。調査では、60.9%の受験生が入学した大学の過去問に「高3の12月までに取り組んだ」と回答しています。また、共通テストの過去問に関しては、61.3%が「高3の6月までに取り組んだ」と回答しており、大学の過去問に先立って共通テストの過去問に注力する傾向があることもわかりました。
英語の外部検定の利用状況
最近では外部検定試験の利用が増えてきており、92.9%の受験生が「英検(R)」を利用したと回答しています。外部検定を受験した際の情報については、36.6%の受験生が「高3になってから、その大学で外部検定が利用できることを知った」と答えており、認知が遅れた受験生が一定数いることがわかります。これは、志望校の入試要件について早めに情報を把握することが重要であることを示しています。
今後の受験生へのアドバイス
これらの結果を踏まえると、大学受験生は早い段階から志望する学問や入試対策をしっかりと計画し、自身に必要な情報を収集することがすすめられます。特に、大学が求める外部検定の利用については早めに確認しておく必要があります。
まとめ
2024年度の大学受験生の傾向を示すこの調査結果は、大学選びにおける学びたい内容の重視や、過去問対策の重要性を浮き彫りにしました。旺文社では、引き続き受験生に向けて役立つ情報を提供し、効果的な進路選択を支援していきます。興味のある方は、今後の情報もぜひチェックしてください。