宮崎県が推進する経済成長を促進するための共創プログラム「X-dojo(クロス道場)」が、2025年11月26日に中間発表を行いました。この取り組みは、一般社団法人宮崎オープンシティ推進協議会(MOC)が主催し、地域の企業やスタートアップが共に手を組んで新たなアイデアを創出することを目的としたものです。
今回の中間発表には、地元企業の株式会社ソラシドエアが課題提供企業として参加し、8月に行われたキックオフで提示したテーマに基づいて提案を募集しました。応募総数29件の中から選ばれた2つのプランが採択され、その採択者はソラシドエアと密接に連携しながら、アイデアをさらに洗練させ、2026年3月17日の最終報告会で発表することになっています。
中間発表当日は、パネルディスカッションや参加者を交えた具体的なアイデアの議論が行われ、来場者からは「楽しく参加できた」といった感想が寄せられ、大変盛況なイベントとなりました。これにより、地域の人々が自らのアイデアを提案する機会が増え、参加者の関心も高まったことが伺えます。
この「X-dojo」とは、宮崎の地元企業が持つ問題を提示し、それに対して広くアイデアを募る公募事業です。成果として選抜されたプランは、課題提供企業と共に事業を進め、商品開発や販路開拓を行うことを目指しています。これによって、宮崎の経済成長に貢献することが期待されています。
では、今回採択された2つの提案について詳しく見ていきましょう。
採択プラン
① CAPSチーム(宮崎カカオ / AKASAKA farm / Pioneer Porkの3社共同)
「みやざきアグリツーリズムの創出と特色ある農家たちによる九州移住ドラフト会議への貢献」という提案が特徴的です。このプランは、関係人口の増加を狙い、農泊を促進する独自の取り組みを通じて県外からの来訪者を誘致し、地域活性化につなげることを目指しています。CAPSチームの代表である有方草太郎は、地域の農業者と航空会社が協力することで実現可能なモデルを作り上げようと意気込んでいます。
② 株式会社ピエクレックス
「空から笑顔の種をまく ~ ソラシドエア×P-FACTS循環トラベル体験」というこちらのプランは、エコロジーを重視した「ゴミを出さないエアライン」を目指す取り組みです。ピエクレックスのマネージャー、清水玲佑は、この提案を実現可能な形に整えていき、環境問題の解決に貢献することを目指しています。
まとめ
「X-dojo」は、地域の経済を支える重要なプログラムです。企業やスタートアップが一体となって新たなビジネスモデルを模索し、宮崎の未来を描く活動は、経済成長に向けた大きな一歩と言えるでしょう。今後の報告会や活動に、ますますの期待が寄せられています。