千葉県野田市で初の御霊祭り開催
2023年、千葉県野田市の古墳墓で初めての御霊祭りが行われ、地域の皆様が一堂に会しました。秋分の日にあたるこの特別な日、祭りの意義とその背景に触れながら、当日の様子をご紹介します。
御霊祭りの意義と背景
御霊祭りは、神道の一環として、埋葬された方々の名前を神職が一人ひとり読み上げ、御霊を慰めながらその存在を家庭に見守ってもらうことを目的とした祭祀です。秋分の日は、古来から先祖を敬う日として重要視されており、亡くなった方々を偲ぶ「彼岸の中日」とされています。そのため、祭祀には特別な意味があります。
現代社会では少子高齢化や核家族化の影響で「お墓を継ぐ者がいない」という問題が深刻化しています。古墳文化を再生し、約1800年前の先祖を祀る文化の価値を現代に引き継ぐこの古墳墓は、未来にわたって「祈りの継承」と「文化的価値の共有」を実現する場として注目されています。今回の御霊祭りは、こうした社会的背景を考慮し古墳墓に眠る方々が引き続き安らかに祀られることの意義を示す象徴的な機会となりました。
当日の様子
御霊祭り当日は、古墳墓の前に設けられた祭壇で、櫻木神社の神職が祝詞を奏上しました。参列者は玉串を奉納し、心を合わせて拝礼の意を示しました。ご遺族や契約者からは感謝の声が相次ぎ、「厳粛で心温まる時間になった」「大切な人を安心して祀れると実感した」といった言葉が聞かれました。参加者の一人は「家族、そして自分が眠る場所として古墳墓を選んでよかったと思います」とも述べ、祭りの意義を深く感じていました。
櫻木神社と正恵寺の意義
御霊祭りの実施にあたった櫻木神社は、千葉県野田市に位置し、千年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。地域の人々に愛され、四季を通じて多くの参拝者が訪れる心の拠り所となっています。また、境内には古い桜の木々が存在し、春には美しい花が咲き誇ります。このように、神社自体が地域の文化的なシンボルとなっています。
今回の祭りでは、櫻木神社の神職だけでなく、正恵寺の住職も共に参加し、玉串を奉納しました。このような神道と仏教の共存は、“神仏習合”として古墳文化と現代の供養が調和した意味深い祭祀となりました。
未来に向けての展望
今後、当社の古墳墓では年に2回、春分の日と秋分の日に御霊祭りを実施する予定です。これを通じて、身寄りのある方々もそうでない方々も、代々にわたり丁寧に祀られる土壌を築き、尊厳のあるお墓であり続けることをお約束します。また、地域の皆さんにもこの文化と習慣を広めていくことが重要です。
これからも、古墳文化と現代の供養が融合した新しい形の祖先供養を推進し、地域社会とのつながりを大切にしてまいります。
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