京都の老舗テキスタイルデザイン事務所ALBAがJAPANTEX 2025に出展決定

株式会社ALBAがJAPANTEX 2025に出展

2025年11月に東京ビッグサイトで開催される、日本最大の国際インテリア見本市「JAPANTEX 2025」に、京都の老舗テキスタイルデザイン事務所「株式会社ALBA」が出展することが決まりました。創業から20年以上の年月を経て、伝統的な図案制作技術と最先端のデジタルデザイン技法を融合させ、日本のテキスタイル文化を次世代に伝える活動を続けています。

JAPANTEX出展の意義

JAPANTEXは、一般社団法人日本インテリア協会によって主催される、国内外のテキスタイルメーカーやデザイナー、建築関係者が集まる国際的な舞台です。この見本市は常に最新のテキスタイルトレンドやインテリア製品が発信され、デザイン業界の重要な交流の場として注目されています。ALBAはこの瞬間をチャンスと捉え、テキスタイルデザインの制作過程を来場者に体験してもらう場にしたいと考えています。

京都から発信する伝統と革新

株式会社ALBAは、背景に京都の豊かな職人文化を持ち、この地域に根ざした美意識を大切にする企業です。ALBAはこれまでに、多くのアパレルブランドやメーカーとのコラボレーションにより、古典的な花柄や幾何学模様だけでなく、自然のモチーフを現代的にアレンジしたデザインを得意としています。手描き技術に根ざした作品も数多く、その温かみとデジタル技術の精度を兼ね備えた独自のスタイルは、多くの業界関係者から注目されています。

図案家の未来を切り拓く

今回のJAPANTEX 2025でALBAが注目するテーマは、「図案家という職業の再認知と未来への継承」です。近年、デザイナーや図案家の減少が問題視され、手描きの重要性が見過ごされています。ALBAは、この現状に危機感を抱き、テキスタイルデザインを産業から文化として捉え直す活動を進めています。図案家が持つ思考や観察力、感性の表現は、見る人の心に深い感動を生み出します。この展示を通じて、図案家の仕事が日本の美意識の支えであることをこの場で広めます。

展示会の内容と見どころ

ALBAの展示ブースでは、さまざまな体験が用意されています。ライブペインティングによる実演では、実際の図案家が水彩インクを用いて美しい柄を描き上げる瞬間を目撃できます。さらに制作プロセスを映像で紹介し、最新のテキスタイルデザインを展示。参加者との対話ゾーンも設けており、デザイナーやバイヤー、学生が自由に質問や相談できる機会も用意しています。

次世代へのメッセージとALBAのビジョン

ALBAは、若手デザイナーや学生への支援にも意欲を燃やしています。テキスタイルデザインを未来のクリエイターに継承し、実際の制作現場を学ぶ機会を提供することで、新しい世代の育成を目指しています。デザインを「職能」ではなく「生き方」として伝えることで、来場者に新たなインスピレーションを与えたいと願っています。ALBAは、JAPANTEXを通じて再び「図案家」という言葉の価値を広め、日本の伝統的な布文化を未来に繋げていく予定です。

会社概要

株式会社ALBAは、京都市西京区に本社を構えるテキスタイルデザイン事務所で、2004年に設立され、2007年に法人化されました。アパレルブランド向けの図案提供やデジタルデザイン開発まで幅広く手がけ、現在も多様なプロジェクトに取り組んでいます。日本の美意識と技術の習得を基に、ALBAは今後も文化を繋ぐ「描く力」であり続けることを目指し、国際舞台でのさらなる発信に努めます。