損保ジャパンが輝くファシリティマネジメント賞
損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)が、公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)が主催する「第19回 日本ファシリティマネジメント大賞」において、「優秀ファシリティマネジメント賞」を受賞しました。この賞は、優れたファシリティマネジメントの成果を上げた企業や団体を表彰するもので、損保ジャパンが受賞したのは業界初の快挙です。
受賞の背景
損保ジャパンの受賞に至った主な要因は、築50年の本社ビルの全面リニューアル、デジタル化を活用したオフィスづくり、そしてそのノウハウを全国展開へと進める取り組みが評価されたことです。具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。
1.
居ながら工事によるオフィス改革: 大規模ビルの環境で工事を行いながら、魅力的で機能的なオフィス空間を提供しています。これにより、コスト削減も同時に実現しました。
2.
データドリブンの意思決定: デジタル化と数値化を進め、情報に基づいた迅速な判断が可能な体制を構築しました。このアプローチにより、経営効率の向上が図られています。
3.
社員意識の改革: 経営陣と連携しながら、社員の意識改革をタイムリーに実行しました。このことが、組織全体の生産性向上に寄与しています。
4.
SDGsへの貢献: 50年の歴史あるビルを「活かす」ことにより、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献も考慮されています。
5.
FMノウハウの拡大: 損保ジャパンだけでなく、全国のSOMPOグループ全体にファシリティマネジメントの知識を広め、専門人材の育成にも力を入れています。
審査員の評価
審査員は、「損保ジャパンのファシリティマネジメント活動は、この業界の先駆けであり、実際の施策にも高く評価されている」とコメントしています。2018年から本社オフィスの見直しを始め、パイロットオフィスを試行した結果に基づいて建替えではなくリニューアルを提案したことなど、ボトムアップのアプローチが特に評価されています。
また、テレワークを導入しながら、オフィスのあり方を再定義することに成功し、賃借料の削減と業務効率の向上を同時に達成しています。BIM(Building Information Modeling)を利用した計画のシミュレーションなど、DX施策の導入も行っています。
2024年からは、SOMPOグループ全体のCRE(Corporate Real Estate)を統括する新たな部門を設立し、全国でのファシリティマネジメントの継続的な進展を目指しています。特に、20名の認定ファシリティマネジャーが活動する体制が整備されていることは、今後の展開においても重要な要素となるでしょう。
結論
損保ジャパンは、これからもファシリティマネジメントにおける先進的な取り組みを進め、SOMPOグループ全体でのイノベーションの促進を目指しています。彼らのパーパス「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」の実現に向けて、今後の展開が期待されます。