新日本製薬が発表したムラサキのウェルエイジング効果
新日本製薬株式会社(本社:福岡市、代表取締役社長CEO:後藤孝洋)は、2023年に開催された第24回日本抗加齢医学会総会モーニングセミナーにおいて、薬用植物「ムラサキ」のウェルエイジング効果に関する新たな研究成果を発表しました。この重要な発表は、2006年から続けられている「紫根」の研究に基づいています。
薬用植物「ムラサキ」の特性
薬用植物「ムラサキ」は、現在絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。そのため、供給は多くを輸入に依存している状況となっています。新日本製薬では、ムラサキを国内で栽培できるよう2006年から研究を進めており、2009年には筒栽培技術を用いて国内での栽培に成功しました。さらに、2016年には「ムラサキ」の有用成分をより高める栽培技術の特許を取得しています。これにより、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成する線維芽細胞の増殖効果も確認されており、肌への有用性が期待されています。
紫根エキスの可能性
新日本製薬は、紫根から抽出された紫根エキスに注目し、その生理活性を評価しました。最近の研究によると、紫根エキスをリポソーム化することで肌への浸透性を高められる「カプセル紫根」の製造方法に関しても特許を取得しています。これにより、紫根エキスの効果をより効果的に活用できる土壌が整いつつあります。
研究の結果、肌のターンオーバーやバリア機能を高める可能性がDNAマイクロアレイ法を用いて示唆されています。この成果は、ウェルエイジングに向けた新たなアプローチとして注目を集めています。
新日本製薬の今後の方向性
新日本製薬は、美と健康の領域で顧客に新しい価値を提供するための「スマートライフサイエンス」を研究方針に掲げています。特に、コラーゲンと絶滅危惧種の薬用植物「ムラサキ」の研究に注力しています。すでにいくつかの特許を取得しており、今後も大学や他企業と協力して新素材の研究を進め、美と健康の課題解決に取り組む考えです。
新日本製薬が目指すのは、ただ単に製品を提供することではなく、消費者が感じるニーズに応えることで、皆様の日々の生活をさらに笑顔であふれるものにすることです。彼らの研究の進展に、今後も期待が高まります。
詳しい情報は、新日本製薬の研究開発サイトをご覧ください(https://corporate.shinnihonseiyaku.co.jp/rd/)。