ホンダアクセスの調査から見えた中古車購入のトレンドと消費者の声

ホンダアクセスの調査から見えた中古車購入のトレンド

株式会社ホンダアクセスは、直近3年以内に中古車を購入した20歳から69歳のドライバー1,000名を対象として、「中古車の購入に関する調査2025」を実施しました。調査は2025年5月16日から20日の間に行われ、結果が興味深いデータを提供しました。

中古車購入の理由

調査によれば、中古車を購入する理由のトップ3は「購入費用を抑えられる」（57.1%）、「すぐに納車される」（28.8%）、そして「気軽に乗ることができる」（28.6%）という結果になりました。この結果は、厳しい経済状況の中でも、多くの人が金銭的な負担を軽減したいと考えていることを示しています。

さらに、以前の調査（2023年）と比較すると、「購入費用を抑えられる」という理由が62.4%から57.1%に減少しており、その傾向があることも分かりました。これは、中古車市場の競争が変化していることを示しています。

購入した車のボディタイプ

中古車購入者が選んだボディタイプは、「軽自動車」（39.1%）が最多で、次いで「ミニバン」（16.7%）や「コンパクトカー」（14.0%）が続きました。特に女性においては「軽自動車」の人気が高く、50.2%を占めていることが明らかとなりました。

購入先と重要視したポイント

中古車購入者の約50%が「中古車販売店」で購入し、次いで「ディーラー系中古車販売店」（24.5%）、その後に「ディーラー」（12.2%）という流れでした。購入時に重視したポイントは「価格」（54.3%）、次いで「走行距離」（39.1%）や「ボディタイプ」（37.7%）でした。

特に、60代の男性や50代の女性では「価格」を重視する割合が8ポイント以上高く、年代や性別によって傾向が異なることが浮き彫りになりました。

中古車の価格と走行距離

当初の希望価格は平均138.8万円だったものの、最終的に購入した中古車は145.8万円となり、わずかに上昇したことがわかります。また、希望していた走行距離も当初平均4.3万kmで、最終的に購入した車も平均4.3万kmという結果が出ています。

値引き交渉の実績

全体の55%が値引き交渉を行ったと回答し、81%が値引きを実現。平均値引き額は13.3万円というデータも得られました。この傾向からは、多くの消費者が交渉によってより良い条件を引き出そうとしていることが伺えます。

現車確認時のチェックポイント

中古車を選ぶ際に現車確認で重視したポイントとして、最も多かったのは「ボディの状態」（41.7%）で、次に「内装の状態」（34.7%）でした。これは、購入者が実際の状態を確認しようとする意欲の表れといえるでしょう。

調査のまとめ

この調査データは、消費者が中古車に対してどのような期待を抱いているのか、またどのように選んでいるのかを示す重要な情報を提供しています。特に、購入理由や重視するポイントは、今後の中古車市場における企業戦略による商品の提供方法にも影響を及ぼすことが考えられます。

中古車購入は単なる移動手段としてだけでなく、購入者にとっての重要な選択であると同時に、経済活動の一環でもあります。消費者のニーズを理解し、適切なサービスを提供することが、今後の鍵となるでしょう。