KDDI社員が挑む!副業型越境プログラムで新たな事業創出の可能性を探る
2026年5月に始まる副業型越境プログラム「side project」の第9期が、KDDI株式会社によって実施される。このプログラムは、社員がスタートアップ企業と共に新しい事業創出を目指すもので、社外兼務型でありながら、自社業務から完全に離れることなく参加できる仕組みが特徴だ。これにより、出資に留まらない深い事業連携を実現しようとする意図が感じられる。
CVC投資の課題を克服する
近年、企業のスタートアップへのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)投資は増加傾向にあるが、出資後の連携が進まないという課題も生じている。大企業とスタートアップの間にはビジネスモデルや文化の違いがあり、橋渡しをする専門的な人材が必要だ。「side project」では、社員が業務時間の20%をスタートアップ企業のプロジェクトに参加することで、これらの課題に対処する。
今回のプログラムにはKOIF(KDDI Open Innovation Fund)が投資するスタートアップ4社が選ばれ、KDDIからの社員4名がそれぞれのプロジェクトに関わる。各社員は、実際の事業創出プロセスに参加することで、スタートアップへの理解を深め、また自らのキャリアを磨くことが期待されている。
内省プログラムで成長を促す
「side project」には参加者の自己成長を促すための内省プログラムも組み込まれており、プロジェクト参画前に自身の意志やできることを整理する機会が設けられる。プロジェクト期間中は、振り返りや月次のグループワークを通して得た経験を言語化し、相互フィードバックを行う。これにより、自身の学びを確実に定着させることが目指されている。
資本と人材の共創が生む新たな価値
このプログラムは、出資のみならず、人材という側面からもスタートアップとの連携を深めることで、事業共創が進むことを狙いとしている。大企業とスタートアップ双方を理解する人材が増えることで、自然な連携が生まれ、より実質的な成果に結びつく可能性が高まる。
2023年には、JR東日本スタートアップ株式会社と連携し、人材の育成や伴走を強化するためにレンタル移籍を導入した実績もある。
企業の競争力を高める新しい手段
今後、KDDIはこのプログラムを通じて、投資先企業の成長と同時に自社の人材育成を促進し、さらなる競争力を高めていくことが期待される。このような取り組みが広がることで、産業全体のダイナミズムが向上し、経済発展にも寄与することとなるだろう。
プログラムへの参加を希望する企業へ
2026年9月から11月にかけて、次期プログラムへ参加する企業の募集が開始されている。興味を持つ企業はぜひ、公式ホームページをチェックしてみて欲しい。
最先端のビジネス環境の中で、大企業とスタートアップの新しい連携の形が、どのように進化していくのか、注目が集まる。