10周年を迎えた「あすチャレ！」、全国で58万人の挑戦が続く

「あすチャレ！」10周年の歩み

「あすチャレ！」が2025年度に向けて10周年を迎えました。このプログラムは、公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター（略称：パラサポ）によって、教育と多様性の実現を目指してスタートされました。始まりは2016年のこと、車両に12台の車いすバスケットボール用の車いすを搭載し、講師1人とスタッフ2人で全国を巡る「あすチャレ！スクール」という形で展開されました。この活動が、時間と共に成長し、2024年度には約80名のパラアスリートを中心とする講師やスタッフともに、全国各地で965回ものプログラムを実施するまでになりました。

誰もが活躍できる社会を目指して

「あすチャレ！」の目的は、DE&I（多様性、公平性、包括性）の理念を基にした教育プログラムを小・中・高・特別支援学校向けに提供し、企業や自治体、大学などに対しても研修を行うことです。この活動を通じて、参加者が新たな視点に気づき、「できない」と思っていたことを「できる」と実感することができるようにすることが目指されています。山本恵理ディレクターは、「目から鱗が落ちた」と参加者からのフィードバックを強調し、このプログラムが提供する価値を語ります。

コロナ禍を乗り越えて

新型コロナウイルスの影響を受けながらも、プログラムは柔軟にオンライン授業にシフトし、「学びを止めない」ことを重視しながら活動を継続しています。これによって、全国58万人以上の仲間と再びつながる機会を持つことができ、新たな挑戦として様々なイベントが開催されています。

2024年度の特別プログラム

2024年度にはさまざまな新しいプログラムも開始されました。特に注目されるのは、交通教育を行う「あすチャレ！メッセンジャー」や、親子向けに行われる「パラスポーツ×謎解き」イベントなどです。ある学校では、運動会にインクルーシブな種目を導入することで、すべての生徒が参加できる機会を提供することが目指されています。