美濃市で腰痛対策椅子と昇降デスクを公式導入、健康促進を目指す

美濃市が腰痛対策椅子と昇降デスクを導入

近年、「座りすぎ」が私たちの健康に与える影響が注目されています。日本における腰痛の有病率は38%に達し、40歳以上の人口の中には約2,770万人が腰痛を抱えていると推定されています。このため、厚生労働省は長時間同じ姿勢をとらないことが重要であると指針を示しており、身体を動かすことの必要性が高まっています。特に、日本は座りすぎが多い国とされ、その改善が急務となっています。

そこで美濃市では、腰痛対策椅子「バランスシナジー」とガス圧式の昇降デスク「シナジーデスク」を導入しました。この取り組みは、日本の市役所では初めての公式導入となります。2023年11月22日、美濃市役所内での記者会見にて、武藤美濃市長とともに「バランスシナジー」の体験が行われます。臨床試験では、この椅子の使用によって腰の痛みが40%減少することが実証されており、今後の期待が高まっています。

腰痛対策椅子「バランスシナジー」と昇降デスク「シナジーデスク」の特徴

「バランスシナジー」は、背もたれがないデザインが特徴で、立ったり座ったりしやすく、体幹を刺激する構造になっています。これにより、自然なバランス感覚が養われ、腰痛改善につながるとされています。また、昇降デスク「シナジーデスク」は、簡単に天板の高さを変えられるため、使用者は椅子から立ち上がったり、姿勢を変えることが容易になります。

専門家のコメント

早稲田大学の岡浩一朗教授は、座りすぎに見られる健康被害について研究を行っており、様々なメディアに出演してその危険性を訴えています。教授は、「座りすぎの悪影響を減らすことは、同じ姿勢を続けないことが重要で、立ったり動いたりする頻度を上げることが望ましい」と述べています。「バランスシナジー」と「シナジーデスク」の併用は、一般的な椅子や机と比べて動きやすく、健康的な生活を送る上でも貢献できるのではないかと期待されています。

今後のイベント

美濃市では記者会見の後、岡浩一朗教授による講演会が行われる予定です。「座りすぎ問題と対策について（仮）」というテーマで、健康な生活を送るためのアドバイスや最新の研究成果について話が行われます。記者会見はオンラインでも参加可能で、観覧希望者は事前に連絡が必要です。

この一連の取り組みは、美濃市に住む市民や訪れる人々の健康を守るための重要なステップです。是非、今後の健康促進活動に注目していきたいものです。