コーヒーかすを活用した新たな焙煎所「ATARAO」が誕生!
本日、青木氏が代表を務めるErgana Designと、山本氏のCOVE COFFEE ROASTERSが共同で設立した新しい焙煎所「ATARAO」が始動しました。この革新的な取り組みは、コーヒー業界に新たな未来をもたらすものとして注目されています。
コーヒーかすの課題への挑戦
現在、世界では年間900万トン、そして日本国内では約40万トンものコーヒー豆が消費されており、それに伴って大量のコーヒーかすが廃棄されています。コーヒーかすは一部で飼料や肥料に再利用されているものの、ほとんどは無駄に廃棄されるのが実情です。この廃棄問題に対し、ATALAOは真剣に取り組み、以下のような6つのシステムを導入して解決を図ります。
6つのシステムで資源循環を実現
1.
固形化技術
- コーヒーかすを接着剤を使わずに固形化し、水分を減少させることで保管や輸送の効率を向上させます。
2.
高効率燃焼システム
- 固形化したコーヒーかすを使った焙煎機を開発し、エネルギーの地産地消を実現します。
3.
持続的焙煎プロセス
- 従来のガス焙煎から脱却し、環境負荷を最小化する焙煎ノウハウを開発します。
4.
クローズドループシステム
- コーヒーかすが他の業界に流出せず、持続可能な再利用を可能にします。
5.
無添加プロセス設計
- 添加物を一切使用せず、燃焼後の灰の二次利用が幅広くなります。
6.
副産物の有効活用
- 焙煎後の灰を土壌改良剤や陶芸用の原料として再利用することで、廃棄物ゼロを実現します。
環境への貢献
ATARAOの取り組みは、炎の中でコーヒーかすから焙煎された豆などを用いて、従来の焙煎方法と比較してCO2排出量を大幅に削減します。例えば、小規模な焙煎所で従来の方法を用いた場合、年間約1トンのCO2が排出されますが、ATARAOのシステムを使うことで、これを大幅に減少させることができます。
新たな商品・サービスの展開
ATARAOでは、スペシャルティコーヒー豆の販売や出張焙煎サービス、コーヒーかすで作られたコーヒーブロックの販売を予定しています。この新たなサービスを通じて、一般消費者や企業に持続可能な価値を届けられることを目指しています。
独自の市場差別化
ATARAOの強みは、完全にコーヒーかすから作られた燃料を使用する独自の焙煎方法や、再生型農業で栽培された高品質なコーヒー豆を使用することです。これにより、他の業者とは一線を画すワンランク上の風味プロファイルを実現します。
限定生産のコーヒー豆
ATARAOのコーヒー豆は、その持続可能な製法に基づく限定生産にて提供されます。数量限定で法人向け卸売もあるため、早い段階でのご検討をお勧めします。また、先行予約をいただいたパートナー企業には、特別なコラボレーションの機会もご用意しています。
未来の展望
今後、ATARAOはコーヒー専門店や企業、レストランなどとのパートナーシップを強化し、コーヒーかすの回収と資源化のネットワークを拡充していく予定です。この革新的なモデルを通じて、日本全体のコーヒー業界が持続可能な方向へ進めるよう尽力して参ります。
環境問題に真剣に向き合うこの新たな焙煎所「ATARAO」を通じて、コーヒー文化の新たな可能性を広げる旅が始まります。私たちの取り組みにぜひご注目ください。