里山と日本酒の未来~「ミチのムコウ」プロジェクト~
兵庫県丹波篠山市古市地区で始まった「ミチのムコウ」プロジェクト。本プロジェクトは、農村地域を活性化し、次世代に里山をつなぐ取り組みです。特に「100人ではぐくむ名前はまだ無い日本酒」というユニークな参加型プログラムは、地域の人々とともにお酒を作り上げるという新しい試みです。
この活動は、田んぼの整備から田植え、生き物の調査、そして稲刈りまで多岐にわたります。酒米「五百万石」を育てるこのプロジェクトには、多様な参加者が集まり、それぞれの個性的な視点を持ち寄って地域を再発見しています。特に、若者から高齢者までが参加できる点が、このプロジェクトの大きな魅力です。農業への関心を持つ多くの方々が改めて自然と触れ合い、手を動かすことで生態系がどのように影響を受けているのかを学んでいます。
参加者の声と地域の変化
4年間の活動の中で、参加者からは「天候が気になるようになった」という声や、米価格に対する関心が高まったという意見が寄せられています。これは、農業や自然環境に対する理解が深まってきた証と言えるでしょう。また、地域住民からは、毎年の恒例行事として受け入れられ、思い出として語られることが増えたと感じています。
毎年の参加者の中には、繰り返し参加し続ける方も多く、その中で子どもたちの成長を見守ることができるのも嬉しいポイントです。このように、人々の絆を深める活動として評価されてきています。
酒造の変化と新しい顧客の獲得
狩場一酒造は、このプロジェクトに積極的に参加することで多くの変化を遂げています。プロジェクトの実施に伴い、酒造のイメージも刷新され、訪れるお客様からは「楽しそうなことをしている」との反響が広がっています。特に、参加者との交流を通じて、彼らがどんな点に興味を持ち、どのように感じているかを知ることができたのが良い成果です。
田植えでは、参加者が裸足で土に触れる姿が印象的で、彼らが自然の大切さを実感している瞬間を見ることができました。こうした経験を経て、参加者の中には、この地域の里山の風景こそが大切なものであると感じるようになる人が増えています。これにより、新たに地域のファンを獲得し、プロジェクトへの関心を高めることにもつながっています。
次へのステップ
2022年にスタートし、来年で5年目を迎える「ミチのムコウ」プロジェクトですが、今後も活動を続けながら地域の環境や農業を次世代へつなぐ努力を続ける予定です。田んぼとその関係性を大切にしながら、より良い日本酒づくりに向けて全力を尽くしていく所存です。また、新しい企画として「農村×能村」なども計画中で、多様な活動を通じて地域の魅力を発信していく予定です。
販売のお知らせと参加者募集
「ミチのムコウ」による特別純米酒は2025年12月20日から販売予定です。1000本の数量限定で予約受付を行っています。また、2026年度の参加者も募集中で、田植えや稲刈りなどの体験が楽しめます。興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。なお、狩場一酒造の公式HPでは、プロジェクトや酒の予約情報をご覧いただけます。皆さんの参加をお待ちしております。