国産ドローン「EC101 connect YellowScanモデル」の登場
株式会社NTT e-Drone Technology(埼玉県朝霞市)から新たに提供される国産測量用ドローン「EC101 connect YellowScanモデル」。このドローンは、2024年12月19日からの提供を予定しており、測量業界に新たな風を吹き込むことが期待されています。特に、無人航空機(UAV)に搭載可能な高性能レーザスキャナ(LiDAR)を装備することで、オペレーターにとって使いやすい設計と安全性を兼ね備えています。
主な特徴
I. 高性能LiDARを搭載
このドローンは、YellowScan製の中型クラスの高性能LiDARを搭載することが可能で、最大で約5kgのペイロードを受け持つことができます。特に、Vx20シリーズやNavigatorといったLiDAR機器は、約3.5kgのペイロード搭載により、最大25分の飛行を実現します。これにより、測量作業の効率を大幅に向上させることができます。
II. 安全性を重視したプラットフォーム
NTTイードローンは、スイスのAuterionとの包括的パートナーシップを通じて開発されたSkynodeを基にした国産フライトコントローラー及びミッションコンピューターを搭載しており、安全保障に特化したセキュリティが強化されています。
III. 簡単に操作できるGCS設計
このドローンは、日本語に対応したAuterion Mission Controlを採用しており、操作が直感的に行えるよう工夫されています。現場でのミッション作成が容易で、オペレーターの負担を軽減するために離着陸やキャリブレーションの自動化も実装されています。誤操作を防ぐための安全対策も考慮されています。
IV. 軽量・コンパクトな設計
本体重量は6.8kgで、アーム折り畳み時のサイズは611mm x 560mm x 684mmと非常にコンパクトです。この設計により、様々な現場での持ち運びが簡単になります。
YellowScanからのコメント
こちらの新しいドローンに対する期待には、YellowScanのゼネラルマネージャー稲葉伸二様のコメントが寄せられています。稲葉様は、YellowScanが提供する高信頼性のLiDARシステムが、日本国内でも10年の時を経て信頼を勝ち得ていることを強調し、国産機の搭載ドローンがユーザーに受け入れられると述べています。特に、グリーンレーザーの「Navigator」は、多くの顧客に利用され、高評価を得ているとのことです。
最後に
国産民間ドローン市場での弾みをつけるこの「EC101 connect YellowScanモデル」は、測量業界の現状を変えるポテンシャルを秘めています。安全性とユーザビリティを兼ね備えたこのドローンは、業界の発展に大いに寄与することでしょう。今後の展開に注目です。