経済産業省の出向起業支援事業が新たな挑戦を促進

経済産業省の新たな出向起業支援事業

2024年8月9日、一般社団法人社会実装推進センター（JISSUI）が、経済産業省の「令和６年度多様な人材の活躍による企業価値向上促進事業（出向起業補助金）」に基づき、24件の出向起業事業を採択したことを発表しました。この取り組みは、大企業のリソースを活用しながら新しいビジネスの立ち上げを支援するもので、この度の公募には過去最多となる24件が選ばれました。

出向起業とは？

出向起業とは、大企業に所属する社員が、辞職せずに新しい事業を立ち上げる取り組みです。具体的には、外部の投資家から資金を調達し、起業したスタートアップに自ら出向いて新規事業を開発します。これにより、大企業が抱える既存事業ではなかなか進められない新たな取り組みを実現することが期待されています。

この事業は、令和元年度から始まり、今年で5年目に入りました。累計で64件もの採択案件を生み出し、出向起業スキームが着実に広がりを見せています。特設サイトには、各事業の経営者インタビューが掲載され、出向起業に至る経緯や期待する未来について語られています。

出向起業補助金の概要

出向起業補助金には、一般枠とMBO型起業枠の2種類があります。一般枠では、社員が新規事業に取り組むための資金援助が行われ、MBO型では大企業が設立した子会社に対する支援が行われます。この取り組みによって、大企業の持つ経営資源を活用し、スタートアップの創出と新しい事業の推進を促進しています。

専門家による支援体制

本事業は、クオンタムリープベンチャーズ株式会社と株式会社みらい創造機構の2社と連携し、専門家によるハンズオン支援を強化しています。これにより、出向起業を希望する人々が、事業のアイデアを具体化し、資金調達や事業拡大の支援を受けることが可能になります。

フォローアップ調査と情報提供

また、現在までに出向起業を行った事業者に対し、フォローアップ調査を計画しており、昨年の調査結果も特設サイトで公開されています。これにより、出向起業の実績や課題が明らかになることで、さらなる改善策が模索されることが期待されています。

個別相談会の案内

出向起業について相談したい方は、事前に予約が必要な個別相談会も企画されています。予約はオンラインフォームから行うことができ、詳細な案内は公式サイトで確認できます。

この新事業支援プログラムは、新たなビジネス環境を切り開く貴重な機会であり、今後の成長が期待されます。興味がある方は、ぜひ特設サイトを訪れ、詳細情報を確認してみてください。