キヤノンが新たに発表した大口径望遠ズームレンズ「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」は、静止画と動画撮影を完璧にこなすために開発されました。このレンズは、ズーム全域で開放F値2.8の明るさを誇り、その画質は圧倒的。全長固定ズーム構造を持つため、フォーカスやフレーミングが容易で、特にスポーツやポートレート撮影でのパフォーマンスが注目されています。
さらに、アイリスリングの搭載により、主に動画撮影時に絞りを手動で調整することが可能に。これにより、クリエイターはより自由な演出が可能となります。あわせて、2024年3月に発売予定のパワーズームアダプター「PZ-E2」や「PZ-E2B」にも対応しており、ズームの速度を細かく調整しながら撮影することができます。
光学性能についても高品質で、15群18枚のレンズ構成が、異常収差をしっかりと補正。非球面レンズとスーパーUDレンズを組み合わせることで、画質劣化を抑えています。この設計によって、焦点距離200mm時に最短撮影距離0.68mを実現しており、近接撮影でも美しい描写が期待できます。
また、オートフォーカス(AF)機能も強化されており、2つのナノUSM(超音波モーター)を用いた電子式フローティングフォーカス制御が導入されています。この技術により、高速かつ高精度な静止画AFが実現され、動画撮影時のフォーカスブリージングを抑制します。
手ブレ補正機能も見逃せません。レンズ内手ブレ補正機構によって最大5.5段の補正効果を得ることができ、さらにEOS Rシリーズカメラとの併用時には協調制御も可能。特に「EOS R1」との組み合わせで中央7.5段、周辺7.0段の補正効果が得られ、動きの多いシーンでも安定した撮影が期待できます。
発売日は2024年11月下旬を予定しており、価格はオープンですが、非常に高いパフォーマンスを発揮することが予想されています。この「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」は、静止画及び動画撮影の両方でクリエイターの期待に応え、新たな撮影の可能性を開く製品となるでしょう。