魚のうろこから生まれたコラーゲン人工毛髪
近年、ウイッグ市場が変化し、今まで以上に人毛の確保が難しくなってきています。そんななか、多木化学株式会社(本社:兵庫県加古川市)が開発したのが、養殖魚ティラピアのうろこを活用したコラーゲン人工毛髪です。この新しい素材には、数々の革新的な技術が詰まっています。
開発の背景
多木化学は独自の技術を駆使し、ティラピアの乾燥うろこから非加熱抽出・精製したコラーゲンを材料として用いて、さまざまな製品を開発してきました。これに注目し、ヘアケア事業からウイッグの製造も手掛ける株式会社スヴェンソン(本社:東京都港区)との共同開発が始まったのです。これにより、従来の人毛に近い性能を持つコラーゲン人工毛髪を生み出しました。
特徴と技術的な進歩
このコラーゲン人工毛髪の最大の特長は、通常の人毛と同等以上の機能を持ちながら、従来のコラーゲンファイバーが抱える水濡れに対する弱点を克服している点です。さらに、ヘアアイロンに対する耐熱性も優れており、使用者にとって非常に扱いやすいものとなっています。
パーマ処理については、通常の人毛では硫黄成分の化学反応により行われますが、コラーゲン自体は硫黄成分をほとんど含んでいません。そこで、多木化学は植物由来成分を添加し改質することで、パーマ液を使用できるコラーゲン人工毛髪を開発することに成功しました。この技術により、より自由に髪型を楽しむことができるようになります。
共同特許出願と商品化の進捗
スヴェンソンとの共同開発の成果として、令和7年10月に共同特許を出願しました。現在、この革新的なコラーゲン人工毛髪の商品の商業化に向けた検討も進行中です。多木化学はこの技術を通じて、ウイッグ市場に新しい風を吹き込むことを目指しています。
未来への展望
魚のうろこという新しい素材から誕生したコラーゲン人工毛髪は、今後のヘアケア製品に多大な影響を与えると考えられています。人毛に代わる新たな選択肢として、多木化学とスヴェンソンの今後の成果にますます期待が高まります。多木化学の公式ウェブサイトでも、さらなる情報や進捗が公開される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
多木化学株式会社の詳細は
こちら から。