女性人類学者・鳥居きみ子を描いた感動的な一冊が選定!
2024年2月、株式会社くもん出版から刊行された『鳥居きみ子:家族とフィールドワークを進めた人類学者』が、第71回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部に選ばれました。本書では、歴史的な背景の中で女性が直面していた数々の困難を乗り越え、フィールドワークを行った人類学者・鳥居きみ子の波乱に満ちた人生が描かれています。著者の竹内紘子さんは、彼女の生涯を綿密に掘り下げ、親子で楽しめる内容に仕上げています。
鳥居きみ子の歴史的背景
鳥居きみ子は、明治から昭和にかけて活躍した女性人類学者で、当時の日本社会において女性の地位は非常に低く、活躍の場を見出すことが難しい状況でした。しかし、彼女は夫・鳥居龍蔵と共にモンゴルや中国でのフィールドワークを行い、民族学において重要な研究を進めました。本書は、そんな彼女の力強い生き様を、若い世代に向けて訴えかけています。
本書の見どころ
この本は、家族と共に研究を続けた鳥居きみ子の姿を通して、自分の信念を持ち続けることや、夢中になれるものを追い求める大切さを教えてくれます。石をも掘るような困難を乗り越えた彼女の精神力や、家族との絆は、多くの人に共感を呼ぶことでしょう。特に、子どもたちが自身の未来を考える上でのヒントとなる作品です。
読者の声
実際にこの本を読んだ多くの方々からは、『鳥居きみ子』の物語に感動したという声が寄せられています。たとえば、「研究者として母としてどのように生きたのか、非常に興味深い」との意見があり、また「この本を通じて、自分の信念を持ちながら生きることの重要性を再認識できた」との感想もありました。このように、親子で楽しめる要素が豊富な作品です。
竹内紘子さんのメッセージ
著者の竹内紘子さんは、鳥居きみ子とその家族の冒険を通じて、特に若い世代に勇気を与えたいと語っています。厳しい時代背景の中でも、自分の信じる道を貫いた彼女の姿を、多くの読者に伝えたいとの思いが詰まっています。
最後に
本書は、小学校高学年からの読者を対象にしており、親子での読書時間を楽しむのに最適です。物語を通じて、家族の絆や個々の人生の目的についても考えてみる良い機会になるでしょう。この感動的な作品を手に取り、未知の世界を冒険してみてはいかがでしょうか。鳥居きみ子の人生から、あなたも多くのインスピレーションを得られることでしょう!