経理と経営者のギャップ
2025-04-15 10:01:04

月次決算レポートに見る経理担当者と経営者の認識ギャップの実態

月次決算レポートに見る経理担当者と経営者の認識ギャップの実態



最近、株式会社YKプランニングが実施した調査により、月次決算レポートを巡る様々な実態が明らかになった。この調査は、経理担当者と経営層を対象とし、月次決算レポートの作成における負担感やその活用目的の違いを探るものだ。

調査の背景と概要


月次決算レポートは企業の経営状況を迅速に把握するための重要な資料である。しかし、その作成は経理担当者にとって大きな負担となっているのが現状だ。調査は2025年3月6日から7日にかけて行われ、回答者は1,006人にのぼった。この中には、実際に月次決算レポートを作成している経理担当者と、そのレポートを受け取る経営層が含まれている。

経理担当者の負担と工夫


調査によれば、経理担当者が月次決算レポートを作成する際に苦労している主な点は『売上・経費データの収集と集計』(43.1%)、『月次決算処理の情報収集』(39.7%)、『経営層への報告資料作成』(34.3%)という結果が出た。

特にデータの収集にかかる時間は大きく、効率的な作業を求める声も多い。このため、経理担当者は『予算との比較分析が簡単にできるようにすること』(41.1%)を重視し、キャッシュフローや注視すべきポイントの整理にも力を入れている。

経営層の視点


一方、経営層が月次決算レポートに求める要素は『経営状況の把握』(70.7%)が最も多く、次に『予算と実績の比較分析』(44.0%)、『的確な経営判断』(39.6%)が続く。経営層は迅速な情報取得を求めており、実際には『10日以内に報告を受けたい』と考えている割合が41.8%に達している。

しかし、月次決算レポートが提出されるスピードには満足感があり、約80%が何らかの満足度を示しているが、その裏には『もっと早く知りたい』という本音も潜んでいることがうかがえる。

改善の必要性


経理担当者と経営層の間には明確な意識のズレが見受けられる。経理担当者はレポート作成に苦労しているにもかかわらず、経営層はさらなる改善を求めており、特に『予算との比較分析を容易にすること』や『注視すべきポイントを伝えやすくすること』が期待されている。これに加え、グラフや図表のわかりやすさも重要な要素に挙げられている。この点を解決するためには業務の自動化が重要なカギとされている。

自動化の重要性


経理担当者の多くが、月次決算レポート作成の自動化を求めており、『異常値検出の自動化』(44.9%)や『データ集計の自動化』(44.7%)、『グラフや図表作成の自動化』(43.3%)が有効な改善策として挙げられている。これは作業負担を軽減し、スピードを向上させるだけでなく、経営層が求める視認性の高いレポート作成にもつながる。

まとめ


このように、月次決算レポート作成における経理と経営層の意識の背景には、業務効率化と情報シェアの必要性があることが明らかとなった。経理担当者は必死で作成するものの、経営層が求めるスピード感やわかりやすさにはまだ課題が残る。今後は、業務自動化による効率化を進めながら、双方の期待に応えるレポート提供が求められるだろう。

企業の取り組み


経営支援クラウド『bixid(ビサイド)』を提供する株式会社YKプランニングは、こうした課題に対処するソリューションを提供している。月次決算やキャッシュフローの把握、資金繰り対策など多岐にわたる経営管理が可能となり、迅速な経営判断を支援する。このようなツールの活用が、今後の経理業務の重要なポイントとなるだろう。


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会社情報

会社名
株式会社YKプランニング
住所
山口県防府市佐波1-13-1
電話番号
0570-00-3614

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