福岡大学のCBTアプリ実験
2023-11-14 09:00:02
福岡大学医学部が推進!CBTアプリの導入による子どもの健康支援実験
福岡大学医学部が取り組む新しいヘルスプロモーション
福岡市で、福岡大学医学部が「GIGAスクールを活用した認知行動療法(CBT)アプリによる子どものヘルスプロモーション実証実験」を開始することが発表されました。この画期的な研究は、特に子どもたちの心身の健康向上を目指しており、全国的に注目を集めています。
背景にある子どものメンタルヘルス問題
近年、日本では子どもたちのメンタルヘルスに関する問題が深刻化しています。特に、自殺率が過去最高となっており、早急な対策が求められています。厚生労働省のデータによれば、昨年一年間で自ら命を絶った中高生は514人に達し、昭和55年以降初めて500人を超えたとのことです。このような社会背景の中、福岡大学は子どもたちを守るための新たな取組みを進めています。
研究に用いる「むぎまるアプリ」
実証実験では、同大学小児科の永光信一郎主任教授とライフツービッツ株式会社が共同開発した「むぎまるアプリ」を使用します。このアプリは、過去に行われた研究でも効果を確認されており、2019年には中高生を対象とする介入研究で自殺願望の発生率を大幅に抑え込む結果を出しました。具体的には、元々7%だった思春期の自殺願望発生率を0.7%にまで低下させる可能性が示されています。
具体的な実証実験の内容
今回の実証実験では、福岡舞鶴誠和学園に在籍する生徒たちを対象に「GIGAスクール版むぎまるアプリ」が提供されます。アプリ使用前後で心の健康状態を評価し、学校全体のメンタルヘルスの向上を図ります。この研究の目的は、子どもたちが自身の感情や健康に対する理解を深め、日常生活におけるストレスやデジタル依存への対処能力を高めることです。
参加対象者と意義
本研究は10〜18歳の児童生徒を対象としており、参加には保護者の同意が必要です。参加した生徒には「ボランティア証明書」が発行されるため、社会貢献活動の一環としての意義もあります。このような研究の推進には、学校教育関係者の支援が不可欠であり、実証実験への参加は子どもたちの健康に寄与する重要な機会となります。
メンタルヘルスの未来を目指して
福岡大学医学部小児科は、「こころをつなぐ小児医療」を理念に掲げており、治療にとどまらず、子どもの成長を支援する役割を果たすことにも尽力しています。また、ライフツービッツ株式会社においては、認知行動療法を基にした多様なアプリの企画・開発に取り組んでおり、「むぎまるアプリ」の開発も、その一環として位置付けられています。
子どもたちの心の健康を守るため、今後も様々な取り組みが期待されています。福岡大学とライフツービッツの共同実験は、子どもたちが健康で幸せに成長するための第一歩になることでしょう。
会社情報
- 会社名
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ライフツービッツ株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷1-15-12
- 電話番号
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