株式会社JRCが2024年8月19日の取締役会で、株式会社高橋汽罐工業の全株式を取得し、子会社化することが決議されました。この結合は、両社の専門性を活かし、更なる業務拡大を目指す策略でもあります。
株式取得の背景
JRCは1961年に設立され、屋外用ベルトコンベヤ部品の設計、製造、販売を主な業務として展開しています。近年、同社は製品の提供に留まらず、エンドユーザーの現場でのメンテナンス業務やソリューション提供にも力を入れています。これに対し、高橋汽罐工業は1963年から、主に発電所などの工事業務でその信頼性と技術力を培ってきました。本株式取得によって、両社の技術と経験が組み合わさることで、より質の高いサービスが提案できるようになります。
ビジネスのシナジー
高橋汽罐工業は、特に機械器具の設置や配管作業において強みを持ち、全国各地で広範な工事実績を誇ります。今回の子会社化により、JRCは国内での約52%のシェアを活用し、すでに取引のある顧客に対して新たな付加価値を提供できます。
さらに、JRC C&Mとの連携によって、高橋汽罐工業が持つボイラー関連技術も活かされ、両社のサービス提供範囲が広がります。このシナジーにより、業界内の競争力を高め、多様な顧客ニーズに応える体制が整います。
目指す未来
JRCは少子高齢化や現場の若年化進行により生じるノウハウ不足の課題に対して、全体的なトータルソリューションの提供を通じて対応していきます。この新しい企業体を通じて、成長と収益性の向上を図ると同時に、社会課題への貢献も目指します。
株式取得の詳細
株式取得は、取得価額1,800百万円を含む総額約1,894百万円で行われ、これによりJRCは高橋汽罐工業の全株式を保有します。取締役会決議は2024年8月19日に行われ、株式譲渡は2024年9月24日を予定しています。
今後、JRCは高橋汽罐工業との連携を強化し、双方のリソースを最大限に活用し、業界内での唯一無二の地位を確立していく所存です。この株式取得は、当社グループの成長戦略にとっても重要なステップとなるでしょう。