分裂する人類の未来
2026-04-15 11:59:23

進化のミスマッチが引き起こす人類の分裂 ──新刊『分断と排除の人類史』の警鐘

新刊『分断と排除の人類史』のご紹介



現代社会のあらゆる問題が私たちを分断している中、進化人類学者であるデイヴィッド・サムソンが読者に向けて強いメッセージを発信します。彼の最新刊『分断と排除の人類史――暴走するトライバリズム』は、私たち人類が抱える根本的な課題についての深い洞察を提供しています。4月15日の発売に向けて、今まさに世界中のメディアが彼の研究内容に注目しています。

トライバリズムとは何か?



進化の過程で、私たち人間は生存のために血縁を超えた集団を形成してきました。しかし、サムソンが指摘するように、最近ではその集団の大きさや排他性が問題視されています。「トライバリズム」という言葉は、このような集団の本能のことを指します。そしてこの本能は、集団同士の競争を生み出し、分断を引き起こす原因となっています。

進化のミスマッチ



「進化不適応」という概念も彼の議論において重要です。かつては生存に有利だった特性が、環境の変化によって逆に不利に働くことがあるのです。この「進化のミスマッチ」が、差別と分断を助長する要因となっています。サムソンが厳しく指摘するのは、私たちがこのミスマッチにどのように対処すべきかということです。

本書の構成



『分断と排除の人類史』は、全体が二つの部に分けられています。第一部ではトライバリズムの科学に焦点を当て、なぜそれが私たちにとって問題なのかを探ります。第二部では、トライバリズムを実践する際のメリットやキャンプ構築に関する実践的なガイドが提案されています。各章は、理解しやすいケーススタディやエピソードを通じて、理論を具体的に説明しています。

特に注目すべきは、「トライブ・ウイルス」と題された章です。ここでは、集団の一員でいることの精神的な影響と、それがどうやって私たち社会に作用するかを詳述しています。また、トライバリズムが進化の次の段階で果たす役割についても言及しています。

著者デイヴィッド・サムソンについて



著者であるデイヴィッド・サムソンは、トロント大学で進化人類学を教え、幅広い研究で知られています。彼の研究成果は数々のメディアでも紹介されており、その洞察は現代の医療や労働、ライフスタイルに大きな影響を及ぼしています。また、訳者の赤根洋子氏も著名な翻訳家で、彼女の訳によって本書が他の言語の読者にも届けられることを期待しています。

私たちに何ができるのか?



進化人類学者が明らかにした「集団本能の病理」。サムソンは、この問題を乗り越えるための道筋を示しています。個人として私たちにできること、そして集団としてどのように協力し合うかを考えるきっかけになる一冊です。特に、トライバリズムの理解を深めることで、差別や分断を乗り越える道が開けるかもしれません。

この新刊は、知識を深めるだけでなく、私たちがどのように共存していくかを考えるための重要な一歩となることでしょう。人類の根本に迫るお勧めの一冊です。


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会社情報

会社名
株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

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