2022年CEO調査の結果
2022-03-24 09:30:02
GLGが発表した2022年世界CEO調査の重要な洞察とビジネスへの影響
GLGが発表した2022年世界CEO調査
Gerson Lehrman Group, Inc.(GLG)は、毎年行われる「世界CEO調査」の結果を発表しました。本調査は、世界中のCEOに対して市場の変化がビジネスに与える影響や新たな課題、売上予測、外的要因などに関しての見解を集めています。2022年の調査では、特に新型コロナウイルスの影響やワクチン普及後の労働環境の変化に焦点が当てられています。
調査の概要
2022年版の調査には471名のCEOが参加しました。彼らへの質問は、2021年の収益状況、ビジネスに影響を与える要因、優先する投資分野など多岐にわたります。今回、新たに日本語版を発行したことも大きな注目です。
主要結果の紹介
1. コロナ禍での成長について
調査結果によると、2021年の収益状況に関して46%のCEOが「増加した」と回答しており、新型コロナ禍でも成長を感じている企業が多いことが示されました。
2. ビジネスに対する外部要因
85%のCEOが「公衆衛生」を最も重要な関心事として挙げています。法規制や地政学的な不安定性もビジネスに影響を及ぼす大きな要因とされています。
3. ビジネスの最優先事項
2022年における最優先事項として、60%が「デジタルおよびテクノロジー」、59%が「顧客体験」、さらには「イノベーション」と「人材」が58%と続きました。これにより、企業の成長にはテクノロジーと顧客満足が欠かせないことが浮き彫りになります。
4. オフィス復帰のトレンド
従業員の出社に関しては、68%の企業が毎日の出社を義務付けていないと回答しています。リモートワークの流行が続く中で、柔軟な働き方が支持されています。
5. 従業員に関する課題
人材の獲得に関しては67%のCEOが最重要課題として挙げており、パンデミックの影響が続く中での人材確保が大きなテーマとなっています。
6. 投資先の選定
2022年に関する投資増加の分野として、営業(70%)とマーケティング(66%)が挙げられています。これは、企業が成長を確保するために必須であるとの認識を反映しています。
7. 世界経済に対する見通し
調査に参加したCEOの71%が、世界経済が成長するとの楽観的な見通しを示しています。これは、過去2年間の調査結果と比較しても高い数値です。
GLGの代表的なコメント
GLG CEOポール・トッドは、CEOたちが新たな経済の見通しにおいて楽観的である一方で、各企業が直面する課題の重要性を指摘しています。それにはサプライチェーンの混乱や金融政策の不確実性、地政学的なリスク、人材の確保と維持などが含まれます。
日本語版の意義
GLG Japanの代表、橋本勇人氏は、日本語版として初の発表を行えたことを喜び、特に70%のCEOが売上増加を期待していることに期待を寄せています。日本企業にも国際的な有識者のインサイトを提供し、ビジネスの拡大を促進するための取り組みを強化する姿勢が伺えます。
すでに新型コロナウイルスの影響が続く中でも、各企業がどのように新たな戦略を打ち出し、成長を目指すのか注目が集まります。
調査概要
この調査はインターネットを通じて行われ、特にアメリカ、ヨーロッパ、APAC地域のCEOから回答を得ています。調査の実施は2021年11月であり、GLGのサーベイチームが担当しました。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 Gerson Lehrman Group
- 住所
- 東京都港区愛宕2丁目5番1号愛宕グリーンヒルズMORIタワー26階
- 電話番号
-
03-4589-1500