WAF2025ファイナリストに名を連ねたKTXアーキラボの新たな挑戦
2025年11月、建築界のワールドカップとも呼ばれる「World Architecture Festival(WAF)」が、マイアミ・コンベンションセンターで開催されます。フロリダ州の地において、多くの建築家が集結し、世界一の建築デザインが競い合う中、KTXアーキラボ一級建築士事務所が手掛けた2つのプロジェクトがファイナリストに選ばれました。
KTXアーキラボ一級建築士事務所とは
東京都港区に本拠を構えるKTXアーキラボは、松本哲哉氏が代表を務める建築設計事務所です。特に商業空間や公共施設に特化したデザインを行い、クライアントにとってのビジネスツールとしての空間設計に注力しています。KTXアーキラボは過去にも13プロジェクトがWAFの決勝に進出するなど、確かな実績を持っています。
進出したプロジェクト
ブラーニー アイリッシュ パブ&カフェ
大阪の新日本郵政タワー地下1階に位置するこの施設は、昼間はカフェ、夜はアイリッシュパブとして運営されています。ブラーニーストーンのデザインは、伝統的なアイリッシュパブの雰囲気を現代的に表現し、昼と夜で異なる空間を体験できるよう工夫されています。バーキャビネットのパネルの使い方や照明設定によって、明るいカフェから薄暗いパブへと自然に変化する独特の設計が注目されています。
駿台ダイバーズ成学社
もう一つのプロジェクトは、大阪にある予備校・学習塾「駿台ダイバーズ成学社」です。こちらは、生徒がリラックスできる空間づくりをコンセプトにしており、居心地の良い環境で学びを促進しています。半円のレセプションスペースや波打つような天井デザインなど、目にも美しい、五感を刺激するデザインが施されています。生徒と保護者が相談できるスペースもあり、教育者とのコミュニケーションを円滑にする配慮も見られます。
WAF2025の重要性
WAFは、世界中の建築家やディベロッパーが集まる、建築界最大のイベントです。参加プロジェクトは完成済みの建築と計画中の建築に分けられ、各カテゴリーごとに事前審査を経て決勝進出者が選出されます。審査は公開プレゼンテーション形式で行われ、最も優れたプロジェクトが栄誉を手にすることができます。
今回のファイナリストに選出されたことは、KTXアーキラボの設計力とクオリティの証明であり、さらなる飛躍が期待されます。新たな挑戦が、今後の建築界にどのような影響を与えるのか注目されます。
WAF2025に向けた意気込み
松本哲哉氏は、自らのデザイン哲学について「空間自体が強力なインパクトを持つことが重要」と語ります。効果的なメッセージを伝えるために、設計の細部にわたり徹底的に考え抜く姿勢が貫かれています。KTXアーキラボのデザインが、今後の商業施設や教育環境について新しいスタンダードを作り出すことを期待しています。
おわりに
KTXアーキラボが手掛けた2つのプロジェクトがWAF2025の決勝でどのような評価を受けるのか、これからの進展が楽しみです。建築界の未来を切り開くことでしょう。