北方四島の歴史講演会
2025-11-04 10:25:11

北方四島の先史時代を紐解く講演会が開催!知られざる歴史文化に迫る

北方四島の歴史文化に迫る講演会



2025年11月8日、東京都千代田区の領土・主権展示館にて、北方四島に焦点を当てた特別な講演会が開催されます。この講演会のテーマは「知られざる北方四島 ―先史時代からの歴史文化を探る―」。講師には、国立民族学博物館の外来研究員である右代啓視氏をお迎えし、北方四島に残された先史時代の遺跡や文化についての貴重な知識が共有されます。

北方四島の重要性


北方四島は、北海道本島と密接に関連した文化圏の一部として知られています。近年、2005年以降に行われた日本とロシアの考古学・歴史学の専門家による共同調査により、これらの島々に残る先史時代の遺跡が数多く調査され、その存在が明らかになっています。右代氏は、長年にわたる調査の結果を踏まえて、132か所に及ぶ遺跡が確認されたことを報告されます。

  • - 国後島 には94か所、
  • - 色丹島 には22か所、
  • - 択捉島 には15か所、
  • - 歯舞群島 には1か所の遺跡が有り、これらは北海道本島の旧石器文化やアイヌ文化と直接的な関連性を持つことが確認されています。

このような調査から、北方四島の歴史が江戸時代以降のみならず、既に文字による記録以前からも人々の生活や文化が息づいていたことが示されています。

電信線にまつわる文化財


講演ではさらに、右代氏が協力してきた、根室市にある電信線の陸揚施設についても触れられます。この遺跡は、戦後直後にソ連による占領が始まった際、北海道本島と北方四島を結ぶ重要な通信手段の一部であり、当時の緊迫した状況を示す資料としての価値があります。2021年には「根室国後間海底電信線陸揚施設」として国の登録有形文化財に指定されています。

講演会の詳細


講演会は、入場無料で参加可能です。ただし、参加には事前申し込みが必要で、先着80名様までの定員があります。興味のある方は、講演タイトルと日付、参加者全員の氏名、代表者の連絡先を記載のうえ、指定されたメールアドレスに申込みを行ってください。

  • - 開催日時: 2025年11月8日(土)14:00~15:30(開場13:30)
  • - 場所: 領土・主権展示館ゲートウェイホール
  • - 定員: 先着80名(事前申し込み制)

今年も多くの方々がこの貴重な機会を通じて、北方四島の先史時代の遺跡や文化に触れ、新たな知識を得ることを期待されます。

お問合せ: 領土・主権展示館 03-6257-3715

ぜひ、この機会に北方四島の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。皆様のご参加をお待ちしております。


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領土・主権対策企画調整室
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