2025年第2四半期の中古マンション価格動向
株式会社マーキュリーは、2025年4〜6月の中古マンション価格に関するレポートを発表しました。今回の調査によれば、全エリアでの価格が上昇傾向にあり、特に東京23区と大阪市で顕著な成長が見られました。全体平均で見ても、前期(2025年1〜3月)と比較すると、価格が3.8%から10.6%の間で増加しています。
主要エリア動向
東京23区
東京23区では、平均価格が1億4,876万円に達し、前期比で10.6%上昇しています。特に新築分譲時からの平均騰落率はプラス111.5%と、前年同期と比べても安定した成長を見せています。特筆すべきは、築年数別での成長であり、築11〜15年の物件が143.4%、築16〜20年が136.1%の上昇を記録しました。特に、千代田区や港区では一戸建ての平均価格が高く、港区では新築時から168.7%上昇しています。
横浜市
横浜市の平均価格は7,159万円で、前期比8.6%増となりました。新築分譲時からの平均騰落率も50.1%と良好で、西区と中区の価格も1億円を超える結果となっています。これらの地区では、沿岸部のタワーマンションが価格を押し上げています。
川崎市
川崎市では、中原区が最も高い平均価格9,791万円を記録し、前期比でも73.4%の騰落率が見られました。武蔵小杉駅と川崎駅周辺の需要が相場を引っ張る要因とされています。
大阪市
大阪市の平均価格は8,636万円で、北区では1億1,725万円に達しました。特に北区は114.0%の騰落率と高い成長が見られ、タワーマンションが価格を牽引しています。
京都市
京都市では、上京区の平均価格が1億円を超え、築年数別の騰落率も高く、中京区の新築分譲時プラス54.9%となっています。狭いエリアのマンションが注目されています。
名古屋市
名古屋市では中村区が最も高い平均価格で6,355万円を記録し、新築分譲時の騰落率が12.9%と、他の都市と比較して成長の圧力は弱い印象です。
おわりに
中古マンション市場は全体的に価格上昇が続いており、特に都市部では顕著です。技術とデータを駆使したマーケティングが、今後の市場のさらなる活性化に寄与することが期待されます。株式会社マーキュリーは、今後も不動産データ分析に基づき詳細なレポートを発信していく予定です。