新たなる観光支援の提案
訪日外国人に対する観光サービスの充実が求められる中、JGA株式会社が日本初となる『通訳案内士ガイド向けカーシェアプログラム』を始めました。このプログラムは、国内最大手のカーシェアリングサービス「タイムズカー」(タイムズモビリティ株式会社)を活用し、通訳案内士ガイドの業務支援を目指すものです。
プログラムの背景
特に、2024年3月に国土交通省が発表した通達により、通訳案内士ガイドによる旅客運送が解禁されました。これにより、ガイド業務の一環として、ゲストを車両に乗せて案内することが可能になりました。しかし、依然として通訳案内士ガイドの車両利用は進んでおらず、自家用車やレンタカーの利用に対する懸念が存在します。このような状況に対し、JGAはタイムズカーを通じて、より便利で安全なサービスを提供することになりました。
タイムズカーの利用メリット
本プログラムでは、Japan Guide Agencyに登録した通訳案内士ガイドは、事前にタイムズカーに会員登録を行うことで、日本全国に約1万9,000箇所展開されているステーションから、約5万台の車両を自由に利用できます。タイムズカーは無人サービスで、24時間365日いつでも利用できるため、ガイド業務の不定期性にも対応しやすいサービスとなっています。
慌ただしい業務の合間に、スマートフォン一つで予約から利用、返却までが完了する利便性も誇ります。また、事故時の対応や保険の加入手続きなどの煩わしさがないのも大きなポイントです。利用料金にもすでに保険が含まれており、安心して業務を運営できる環境が整っています。
地方部の観光活性化へ
このプログラムは、特に交通機関が整備されていない地方部においても観光の可能性を広げることを目的としています。通訳案内士ガイドが簡単かつ安全に旅客運送を行えることで、日本全国の観光地が再活性化することが期待されています。
通訳案内士ガイドにとって、顧客を自家用車で運ぶことが困難だった環境が激変し、仕事の幅も広がります。また、地域経済の活性化にも寄与するこの取り組みにより、多くの訪日外国人が日本の魅力を体感できる機会が増えるのではないかと期待されているのです。
利用方法について
『通訳案内士ガイド向けカーシェアプログラム』への参加は、Japan Guide Agencyに登録した全ての通訳案内士ガイドが利用可能です。さらに、Japan Guide Agency以外の催行ツアーでも車両利用ができるため、フリーランスで活動するガイドにとっても大変便利な内容です。興味がある方は、公式ウェブサイトから登録受付を行うことができます。
さいごに
JGA株式会社の新たな試みは、訪日観光の現場で活躍する通訳案内士ガイドにとって、より多くの可能性を切り開くものです。自信を持って旅客運送を伴うガイド業務を行うことで、観光地の魅力を発信し、新たな観光体験を提供していくことが求められます。これからの成長が楽しみです。