旭化成株式会社は、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社(USMH)のプライベートブランド「eatime」の納豆パッケージの印刷に、同社の水現像フレキソ印刷樹脂版「AWP™」が採用されたことを発表しました。
「AWP™」は、水性フレキソ印刷に使用する樹脂版で、従来の有機溶剤系洗浄液ではなく、水系洗浄液を使用することで、有機溶剤の使用をなくした製品です。この技術により、印刷工程における環境負荷を大幅に削減することが可能となります。
今回の採用では、USMHの「eatime大豆の甘みと食感を堪能できる国産大豆大粒納豆」のパッケージに「AWP™」が使用されています。旭化成は、ナベプロセス株式会社と協業し、水性フレキソ印刷と「AWP™」の組み合わせにより、最適な印刷条件を確立しました。
水性フレキソ印刷は、溶剤インクを多く使用するグラビア印刷と比べて、VOC(揮発性有機化合物)排出量が低いことが特徴です。また、水性インクは低温での乾燥が可能で、乾燥工程で消費されるエネルギーも削減できます。水現像版は、水をベースにした現像液を使用するため、VOCを含む有機溶剤の使用を避け、CO2排出量削減にも貢献します。
近年、環境への意識の高まりから、フレキソ印刷が注目されています。特に、印刷プロセスで溶剤を使用しない水性フレキソ印刷は、環境負荷の低減に大きく貢献するとして期待されています。旭化成は、「AWP™」の普及を通じて、パッケージ印刷の現場における溶剤の使用をなくし、持続可能な社会の実現を目指しています。