メディロムグループの新たなステップ
2024年7月10日、株式会社メディロムの子会社である株式会社MEDIROM Rehab Solutionsが、株式会社ワイズから脳血管疾患に特化したリハビリ事業を譲受することが決定しました。メディロムグループは国内にてリハビリステーションを展開し、特に脳梗塞リハビリセンターを全国に10店舗運営しています。これにより、脳卒中患者への支援をさらに強化し、多くの方々に健康的な生活を取り戻す手助けをすることを目指しています。
背景と目的
脳卒中の発症数は年々増加しており、2025年には全体で約300万人に達する見込みです。脳梗塞による後遺症を抱えるケースが多く、特に若年層での発症も増加しています。リハビリを受けるために通常必要な「150日ルール」によって、多くの人々が適切なサポートを受けられない状況が続いていました。
このような状況を改善するため、メディロムグループは、健康を新しく提供するコンセプトを基に、ワイズ社からのリハビリセンターの運営を引き継ぎます。これにより、利用者一人一人に最適なリハビリテーションサービスを提供する新たなプログラムを展開していきます。
新たなサービスの展開
新設される「在宅オンデマンド・リハビリシステム」では、MEDIROM Rehab Solutionsが開発した充電不要のスマートトラッカー「MOTHER Bracelet」を利用し、個別にカスタマイズされたトレーニングプランを提供することを目指しています。このトラッカーを使用することで、患者は自宅にいながらでもリハビリに取り組むことができ、日々の健康管理も行うことが可能となります。
また、定額プランを導入することで、経済的な負担を軽減し、継続的なリハビリがしやすくなることを目指しています。これによって、脳梗塞に苦しむ高齢者のみならず、現役世代の方々が職場復帰を目指して前向きに取り組むための支援を行えます。
株式会社ワイズの概要
譲り受ける事業は、株式会社ワイズが運営する脳梗塞リハビリセンター(10店舗及び関連事業)で、設立は2014年と若い企業ですが、国内におけるリハビリ支援市場での重要なプレイヤーとなっています。ワイズ社は、リハビリに関する様々なサービスを展開し、患者の生活の質を向上させるための取り組みを行なっています。
メディロムグループのビジョン
メディロムグループは、現在全国307店舗でリラクゼーションサービスを展開し、健康と美容をサポートする事業を展開しています。ヘルステックビジネスにも力を入れており、特に「MOTHER Bracelet」や、オンデマンドトレーニングアプリ「Lav」による新しい健康管理サービスが注目されています。今後も、これまでに蓄積したデータを活用して、より効果的なリハビリ・健康管理プログラムを開発し、全国の患者が安心して利用できるサービスを提供していく所存です。
まとめ
メディロムグループは、ワイズからの事業譲受を通じて、リハビリテーションの新たな可能性を拓いていきます。今後は、より多くの皆様に質の高いリハビリサービスを提供し、希望を持って生活を再考できる社会の実現を目指します。