脳ドックをリニューアル!新たな予防検査「BrainSuite(R)」導入
自治医科大学附属さいたま医療センターが、脳ドックをリニューアルし、認知症予防のための新しい検査「BrainSuite(R)」を導入します。この新しい検査は、AI画像解析技術を用いて、記憶を司る海馬の大きさを知ることができる画期的なプログラムです。最近では、アルツハイマー病の新薬が保険で使えるようになり、認知症とその前段階である軽度認知障害の早期発見に対する注目が高まっています。
認知症の進行を抑えるためには、早期発見が何よりも重要です。そのためには、脳の老化を早くから把握することが必要です。自治医科大学附属さいたま医療センターでは、これまで血液検査を用いての認知症検査を行っていましたが、今回新たに「BrainSuite(R)」を採用することで、より効果的に脳の健康状態をチェックし、予防行動へとつなげることが可能となります。
海馬は、脳の中で記憶を形成する重要な役割を果たしており、生活習慣を改善することでその大きさを維持または増大させることができるという研究報告もあります。海馬を萎縮させないことは、脳の健康を保ち、ひいては認知症予防にも寄与します。この新しい検査は、患者一人ひとりに合った診断を行い、具体的な予防策を提言できる可能性を秘めています。
また、エーザイ株式会社が提供する脳の健康度を計測するツール「のうKNOW(R)」や、図形記入式検査(ROCFT)も併用することで、認知症前段階からの健康増進を目指します。これにより、より幅広いアプローチでの認知症予防が期待されます。
この検査は、2024年11月25日から申し込みが可能で、12月3日から受診が始まります。地域の皆様が健やかな生活を送っていただけるよう、自治医科大学附属さいたま医療センターは、引き続き脳ドックやPET-CT総合がん検診、膵癌ドックを通じて、脳やがんに関する啓発活動を継続していきます。
さらに、外来アートスペース「J's PLACE」では、患者さんとその家族を対象としたリラックスできる空間を提供し、心の健康にも配慮しています。今後も地域医療の向上を目指して、様々な取り組みをしていきたいと思います。私たちと一緒に、健康的なライフスタイルを考えてみませんか?