国際シンポジウム「生産/実践としての批評」が六本木で開催
2023年3月12日、東京都港区六本木にある六本木ヒルズ ハリウッドビューティプラザ内のハリウッド大学院大学で、国際シンポジウム「生産/実践としての批評」が行われる。このシンポジウムは、日仏英の芸術文化に関わる批評家や研究者が一堂に会し、批評の重要性について議論を深める機会となる。
開催の背景と目的
このシンポジウムは、文化芸術の国際的な発展を促進するための一環として企画された。特に「批評」は、アーティストや関係者が育成され、キャリアを形成するうえで不可欠な要素として位置づけられている。このイベントでは、国内外からの著名な批評家を招き、現在の国際社会における美術批評の位置づけとその影響を議論する。加えて、批評に対する理解を深めることも目的としている。
本シンポジウムは、文化庁の「文化芸術のグローバル展開を支える批評力の強化のための準備事業」として企画された。さらに、六本木アルスクーリアの一環として、幅広い問題を取り上げ、アーティストや専門家たちが意見を交わす機会ともなる。
登壇者の紹介
シンポジウムには、以下のような国際的な批評家や研究者が登壇する。
- - ダンカン・ウッドリッジ:ロンドンで活躍するアーティスト・批評家。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業し、カンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで写真学科のディレクターを務めた経歴を持つ。
- - マーク・フォステル:パリを拠点に日本の写真に特化したインディペンデント・キュレーター。国際的な展覧会を企画し、様々な批評的な執筆活動を展開している。
- - 山本浩貴:文化研究者で、ロンドン芸術大学で博士号を取得。多方面にわたる現代美術に関する著作があり、教育現場でも活躍。
- - 中嶋 泉:現代美術やフェミニズムを専門とする研究者。国内外の大学で教鞭を執るほか、幅広いテーマで執筆している。
この多様な背景を持つ登壇者が集結する中で、批評が道筋を示す役割を果たすことが期待されている。
参加方法と詳細情報
シンポジウムは現地聴講のみで参加無料。事前に申し込みが必要だが、空席があれば当日参加も可能。申込は
こちらのURLから行える。
使用言語は日本語で、英日逐次通訳が提供されるため、英語話者も参加しやすい環境が整えられている。シンポジウムの開催時間は14:00から17:00までの予定で、多彩な議論が繰り広げられることに期待が寄せられている。
このシンポジウムは、特に若手批評家の育成や、社会における批評の理解を促進する重要な機会となる。国を超えた対話を通じて新たな視点や洞察が生まれることが予想され、多くの参加者が集うことが期待されている。