SBCメディカルグループ、シンガポールの美容医療企業を買収
米国ナスダックに上場するSBCメディカルグループホールディングスが、シンガポール拠点のAesthetic Healthcare Holdings Pte. Ltd.(AHH)を2024年11月13日に買収し、アジア進出を果たしました。この買収によってSBCメディカルはシンガポールをアジア市場展開の中心と位置づけ、さらに事業の拡大を進めていく計画です。
アジア市場における美容医療の成長
近年、アジア圏における美容医療サービスの需要は急激に増加しています。この背景には、経済成長の影響で可処分所得の上昇があり、美容医療市場は年率11%で成長しているといいます。特にシンガポールは、整備された医療インフラと規制環境を持つため、美容医療事業の展開に理想的な場所とされています。この地理的優位性を活かし、SBCメディカルはアジア全体における事業展開を視野に入れています。
AHHの持つ強みとシナジー効果
AHHは、シンガポールにて多様な美容医療ブランドを展開し、高い顧客支持を受けています。同グループは、4つのブランド・合計21店舗を運営しており、シンガポール国内におけるプレゼンスを強化しています。SBCメディカルの買収により、AHHのブランド群がSBCのクリニックネットワークに統合され、アジア全体へのリーチが強化されることが期待されています。
また、今後は日本人ユーザーをターゲットにした日本語サービスの提供を予定しており、これにより日本人顧客のニーズにも応える態勢を整えるとしています。SBCメディカルは、AHHのブランド力や既存の顧客基盤を活かし、さらに多くの患者に美容医療サービスを提供することを目指しています。
SBCメディカルの将来の展望
SBCメディカルグループは、設立以来「美容医療をもっと身近に」という理念のもと、新しいサービスや技術の提供に取り組んできました。国内では224に及ぶクリニックを運営し、さらなる多角化を図っています。今回の買収は、グローバルな美容医療サービスの提供を強化する重要なステップと位置付けられています。
CEOの相川佳之氏は、AHHとの連携が相乗効果を生むことを確信しており、アジアにおける美容医療のリーディングカンパニーを目指す方針を示しています。また、シンガポールの文化や習慣を尊重しつつ、地域社会への貢献にも意欲を燃やしています。
この買収によってSBCメディカルグループは、美容医療業界におけるリーダーとしての地位をより一層確立し、今後も新たな挑戦を続けることで、皆さまの期待に応えていく所存です。今後の成長にぜひご期待ください。