「DESIGNART TOKYO 2025」とは?
2025年には、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」が開催されます。ここでは、世界中のクリエイターたちが集い、デザイン、アート、インテリア、ファッションなどについてのプレゼンテーションが行われる予定です。このイベントは、特に若手クリエイターの育成に力を入れており、その中でも注目されるのが「UNDER 30」プログラムです。
「UNDER 30」プログラムの概要
今年も数多くの応募があり、その中から選ばれた5組の若手クリエイターがいます。彼らは未来のデザイン界をリードする存在として期待されています。以下に、彼らの作品とそれに込められた思いや背景を紹介します。
1. Kaining He(ネイング・ワークス)
Kaining Heは、中国・杭州出身のデザイナーで、多摩美術大学や武蔵野美術大学を卒業後、現在は日本と中国を拠点に活動しています。彼の作品「時間の贈り物」は、干し草や粘土の特性を生かしたデザインで、時間の流れと物質の変化を探求しています。禅の思想に触発されたこの作品は、観る人に今この瞬間の重要性を再認識させる体験を提供します。
2. Nomadic(ノマディック)
デザインコレクティブであるNomadicは、「開かれたモメンタム」というテーマで参加します。彼らの作品は文脈によって形を変え、環境と常に応答するような生きた方法論を採用しています。固定概念に囚われない彼らのアプローチは、新しいクリエイティブな空間を作り出します。
3. 閃(セン)
福井県のクリエイティブチーム「閃」は、地域の素材や文化を深く掘り下げており、彼らの作品「within the neighborhood」は、地域を身近に感じる視点を持っています。地元の職人と連携しながら、福井の伝統的な工芸と現代デザインを融合させ、新たな価値を創造します。
4. 金森由晃
東京藝術大学院を修了した金森由晃は、身近な日常の現象を作品に取り入れることに注力しています。彼のインスタレーション「情景 -scene (or memory)-」は、量産品の中に潜む個々の記憶を再構築し、視覚的な体験を通じて日常と個々のストーリーを再認識させます。
5. TORQ DESIGN
最後にTORQ DESIGNの登場です。彼らの作品「Pyro PLA Project」は、3Dプリンターで出力したものを直火で熱し、新たなテクスチャを生み出すという独自の手法に基づいています。手作業を大切にし、デジタルとアナログの融合を魅力的に表現したデザインが特徴です。
まとめ
「DESIGNART TOKYO 2025」の「UNDER 30」プログラムに選出されたこれらの若手クリエイターたちは、それぞれの視点から新しい価値を提案しています。未来を担う彼らの作品を通して、観客は新たなインスピレーションと気づきを得ることでしょう。どの作品も、今後のデザイン界において重要な役割を果たすこと間違いありません。
このイベントは、2025年の10月31日から11月9日まで開催されます。是非、公式ウェブサイトをチェックして最新情報を得てください。
開催情報
- - 会期:2025年10月31日〜11月9日
- - エリア:東京全域(表参道、外苑前、原宿、渋谷、六本木、銀座など)
- - 主催:DESIGNART TOKYO 実行委員会