ファイターズとBrazeが共に描く未来の観客体験
株式会社Brazeは、顧客エンゲージメントプラットフォームのリーダーとして、最近、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)との提携を発表しました。この提携により、次世代顧客エンゲージメントプラットフォームである「Braze」が導入され、FSEの自社ID基盤「F VILLAGE アカウント(FID)」との統合が行われました。これにより、ファイターズは来場者数やチケット売上の拡大を目指します。
Fビレッジの理念と成長
ファイターズ スポーツ&エンターテイメントが運営する北海道ボールパークFビレッジは、2023年に開業し、野球観戦にとどまらず、ホテルや保育施設、農業学習施設など、多様なエンターテイメントを融合させた新しい価値創造に挑戦しています。今後の目標として、2024年には年間418万人の来場者を見込んでおり、着実に成長を続けています。しかし、来場者層の多様化に伴い、従来のマーケティング手法では個々の体験を最適化することが難しくなっていました。
この課題解決のために、FSEはBrazeとF VILLAGE アカウントを連携し、蓄積したファーストパーティーデータを基に、個々の来場者の行動に即したマーケティング施策を展開しています。
具体的な施策と成果
新しい施策は多岐にわたりますが、代表的なものを以下に挙げます。
- - カゴ落ち施策:チケットをカートに入れたまま購買をしなかった顧客に対してリマインドを行い、購入率を2〜3%向上させています。
- - ファンクラブ会員向け施策:ファイターズオフィシャルファンクラブ「FAV」の会員に対し、来場回数に応じて自動的にインセンティブを調整し、来場を促進しています。
- - チェックインチャレンジ:球場外の店舗や施設と連携し、野球ファン以外にも体験の機会を提供しています。
これらの取り組みにより、「野球×〇〇」というコンセプトが具体化され、野球ファンだけでなく多様な来場者を引き寄せる基盤が構築されています。
今後の展望とイベント情報
FSEのマーケティング部部長、田邊朋哉氏は「Fビレッジは新たな街をつくる挑戦です」と語り、訪れる人々に合った体験を提供することが街づくりには不可欠であると強調しています。Brazeの導入によって、個別化されたエンゲージメントが実現し、ファイターズの街づくりに大きな力がもたらされています。
また、Braze主催の年次イベント「City x City Tokyo 2025」において、FSEの常務取締役である前沢賢氏が登壇し、Brazeの活用による変化や施策の展開についてのパネルディスカッションも行う予定です。
イベント情報:
まとめ
Brazeとファイターズの提携は、単なる技術導入にとどまらず、新しい「街づくり」に貢献する重要なステップとなっています。顧客エンゲージメントの強化を通じて、北海道ボールパークFビレッジが目指す多彩なエンターテイメントの実現にも期待が高ります。今後の進化に注目しましょう。