デザミス株式会社、グローバルサウス事業費補助金を受賞
デザミス株式会社は、令和5年度の経済産業省による「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択されました。この補助金は、日本企業のインフラ事業を海外で展開することを目的としています。デザミスは、特に牛の行動モニタリングシステム「U-motion」を活用した調査を行い、インドネシア、インド、ベトナムといった新興国での畜産業におけるIoT導入の可能性を探ります。
グローバルサウスとは?
「グローバルサウス」とは、主に経済的発展が進んでいない国々を指し、近年、そのインフラ整備や技術導入が急務とされています。これらの国では、経済の成長と共に消費需要が高まっているため、持続可能な農業の推進が求められています。デザミスの取り組みは、こうした国々でも高い生産性を実現し、課題解決に寄与するものとなっています。
牛の行動モニタリングシステム「U-motion」
デザミスが開発した「U-motion」は、牛に取り付けたセンサーを使って、牛の行動を常時監視し、AIでデータを分析します。これにより、牛の健康状態や行動パターンを把握することができ、早期の疾病発見や発情兆候の把握が可能になります。具体的には、牛の行動を6つのカテゴリーに分け、それぞれの行動時間や変化を分析する仕組みです。これの導入により畜産経営の効率が改善されると期待されています。
今後の展開計画
デザミスは「U-motion」の展開を通じて、アジアの新興国市場において長期的な成功を目指しています。乳業や食肉加工業者との協力を進め、製品導入による効果を最大化し、持続可能な生産システムの構築を支援します。また、気候変動が影響を及ぼす中、海外での知見を日本国内でも活用し、国内畜産業の未来に貢献する「リバースイノベーション」を実現していく方針です。
農林水産省のコメント
農林水産省は、この取り組みがASEAN諸国を中心とした国々の農業と食料システムの強化に寄与することを期待しています。これにより、持続可能な農業の実現、及び地域の産業発展が促進されるでしょう。
結論
デザミス株式会社の取り組みは、単なるビジネスの枠を越え、新興国における農業技術の発展や持続可能性を追求する重要なプロジェクトです。「U-motion」を通して、農業分野に革新をもたらし、地域社会に良い影響を与えていくことでしょう。これからの展開にも大いに期待が寄せられています。
会社概要
- - 会社名: デザミス株式会社
- - 代表者: 代表取締役 兼 CEO 清家 浩二
- - 本社所在地: 東京都江東区青海 2-7-4 the SOHO 417
- - HP: デザミス公式サイト