美浦村で開催された小学生向けの体験学習イベント
2025年8月5日、茨城県美浦村の美浦研究所にて、「ものづくりの最新技術を体験しよう!」という小学生向けの体験学習イベントが開催されました。このイベントは、東洋建設株式会社が美浦村の生涯学習課と共に主催し、公益社団法人土木学会関東支部の後援を受けて行われたものです。今年で21回目のこの取り組みには、美浦村の小学生とその保護者を含む総勢35名が参加し、賑やかな雰囲気に包まれました。
本イベントでは、参加者がさまざまな学びを体験できるブースが設けられました。
コンクリートを知ろう!
最初の体験は、「くらしをささえる便利なコンクリートを知ろう!」というテーマのもと、練り上がったコンクリートに触れることでその特性を学びました。特に、水中工事用の増粘剤を用いたコンクリートは水が濁らず、環境に優しいことを知る貴重な機会でした。また、特に人気があったのが人形作りのリアルな体験で、参加した子どもたちは自ら作ったコンクリートの人形を見て目を輝かせていました。
地震に強い建物の構造
続いてのテーマは、「これで君も地震博士」。ここでは、地震の仕組みについて学んだ後、耐震構造を学ぶための紙工作で「紙ぶるる」に挑戦しました。参加者たちは家の模型に筋交いを入れたり、基礎下に丸棒を挿入したりして、ほんの少しの工夫で耐震性がどう変わるのかを体感しました。具体的な体験を通じて、地震に対する理解を深める良い機会となったようです。
VRで工事現場を体験
新たな試みとして導入された「VRってなに!?」では、VRゴーグルを使用して仮想空間内の工事現場の鉄骨の上を歩く体験が行われました。子どもたちは本物の工事現場にいるかのような感覚に興味津々で、工事現場での安全の重要性を学んでいました。これは、テクノロジーを通じてリアルな体験を提供する新しい試みとして、多くの期待が寄せられました。
環境に優しい風力発電
最後のテーマは、「風の力で電気をつくろう」。ここでは、再生可能エネルギーの一環として風力発電の仕組みを学んだ後、自作のペットボトル風車を作成し、風を受けてLEDを点灯させる楽しさを体験しました。参加者たちが自分で作った風車が赤く光る様子を見て、地球にやさしい自然エネルギーに対する関心が一層高まった様子が伺えました。
参加者の感想
イベント終了後のアンケートでは、子どもたちから「コンクリートを混ぜるのが楽しかった」「家がゆれない仕組みを学べたのがよかった」「VR体験はちょっと怖かったけど面白かった」など、多くの嬉しい感想が寄せられました。
地域との連携
今後も、東洋建設はこのようなイベントを通じて地域の方々に研究所や建設業の重要性を伝え続けていくことを目指しています。子どもたちが技術やものづくりに興味を持ち、未来の可能性を広げる場を提供することが、地域貢献の一環として大切な役割だと考えています。参加者たちの笑顔が印象的だったこの日の経験が、彼らの未来にどのように繋がっていくのか、とても楽しみです。