横浜港が IAPH 2025 Sustainability Awards で最優秀賞を受賞
横浜港が、国際港湾協会(IAPH)が主催するIAPH 2025 Sustainability Awardsにおいて、日本初となる最優秀賞を受賞しました。この受賞は、横浜市が提出したプロジェクト『Port Decarbonization Plan; 121 public and private partnerships projects』によるもので、Climate and Energy部門での栄冠です。
受賞の背景
授賞式は、2023年10月8日に神戸市で行われた「世界港湾会議」で発表されました。横浜市は、国際水準でのCO2排出量の把握、新しい金融スキームの創出、新技術の活用に基づく脱炭素化計画を実施しています。これにより官民連携や国際機関との協力を強化し、持続可能な港湾の形成を目指しています。
この計画には、全国で初めて行われる独自の取り組みが盛り込まれており、官民の協力のもと、多様なステークホルダーとの連携が評価されました。
審査員の評価
審査員はこのプロジェクトについて「非常に包括的なプロジェクトで、港湾運営、代替燃料・エネルギー、グリーンファイナンス、海洋生態系を対象としている」とコメント。また、「大規模なステークホルダーネットワークと資金調達要素がこの計画を素晴らしいものにしている」とも述べました。このような評価が、最優秀賞獲得の決め手となったようです。
IAPH 2025 Sustainability Awardsの概要
IAPHは世界の港湾の持続可能性を向上させるためWPSP(World Ports Sustainability Program)を推進しており、選ばれた港がどのように問題に取り組んでいるかを評価しています。2025年には、112件のプロジェクトがエントリーされ、各部門からファイナリストとして18件が選ばれました。
横浜港のプロジェクトはその中で特に際立っており、各カテゴリーでのファイナリストの中から最終的に選ばれたものの一つです。国際的な競争を勝ち抜いたことは、横浜港と市の取り組みが広く認められた証です。
期待される今後の展開
横浜市は、この国際的な評価を受けて、さらなる脱炭素施策を推進する意気込みです。国内の港湾の脱炭素化を先導し、持続可能な未来に向けた新しい取り組みを続けることを誓っています。
IAPHについて
国際港湾協会(IAPH)は、港湾管理者と関連業者が集まり、港湾の発展と交流を目指す国際的なNGOです。1955年に設立され、全国の港湾を代表する存在として、国際問題への提起や解決に向けた活動も行っています。
詳細については、IAPHの公式ウェブサイトをご覧ください(
IAPH公式サイト)。
お問い合わせ先
横浜市港湾局政策調整課
カーボンニュートラルポート担当課長 中村 仁
Tel: 045-671-7279