日本初のフェンシング無線審判器『Escbéré(エスクベーレ)』
株式会社タマディックは、愛知県フェンシング協会と連携して、国内初のスマートフォン連携型無線審判器『Escbéré(エスクベーレ)』を開発しました。この革新技術は、2025年6月11日(水)より先行販売が開始され、一般販売は同年8月1日(金)からとなります。
1. Escbéréとは?
『Escbéré』は、エペとフルーレの競技に対応した審判器で、スマートフォンアプリとBluetoothを通じて接続する仕組みです。これにより、電源コンセントを必要とせず、場所を選ばずに試合や練習が行え、従来の有線の煩わしさから解放されます。アプリでは試合時間や得点の管理が簡単に行え、選手ごとの得点履歴を記録します。
2. 主な機能
このシステムはBluetoothで専用送信機とスマホを接続し、試合における攻撃判定や得点表示をスムーズに行います。特に便利なのは、試合形式や延長戦の時間を自由に設定できる点や、審判用リモコン機能が搭載されていることです。これにより、競技者や審判はリアルタイムで状況を把握しやすくなります。
3. 持ち運びの利便性
従来の審判器は有線であったため、安全な持ち運びが難しく、設置環境の制約がありました。しかし、『Escbéré』は軽量な専用送信機とスマホというシンプルな構成で、持ち運びが容易です。このことは、小規模なクラブや学校などでの利用を促進し、フェンシング界全体の普及にも寄与すると期待されています。
4. 開発の背景
タマディックは、2017年に女子エペ選手の黒木夢氏が社員として入社したことを契機に、フェンシング関連の商品開発を開始しました。その成果として誕生したのが『Escbéré』です。同社は、名古屋市で行われた愛知県フェンシング協会とのミーティングにおいて、市場のニーズを把握し、その声を反映した形で商品化に至りました。
5. 專用アプリの機能
アプリ『Escbéré』は、iOSおよびAndroid対応で、ユーザーの声を取り入れながら機能の追加や改善が予定されており、競技環境に応じた柔軟な対応が行われます。
6. まとめ
『Escbéré』は、フェンシングの審判活動を大きく変える可能性を秘めています。選手や審判、指導者の負担を軽減し、より多くの人が競技を楽しむことができる環境を提供するこの製品は、今後のフェンシング界の発展に寄与することが期待されます。タマディックは、技術革新を通じて、フェンシングの未来を明るく照らしていくことでしょう。