2024年6月の最後の週、京都外国語大学(KUFS)の学生たちが、岡山県で開催された日本大学英語模擬国連大会、通称JUEMUNに参加しました。この大会には、同大学の外国語学部英米語学科、国際貢献学部グローバルスタディーズ学科、及び同国際貢献学部グローバル観光学科から集まった19名の学生と3名の教員が、世界18カ国からの約200名と共に参加しています。JUEMUNは、大学生が各国を代表して、国際連合の会議を模擬体験し、実際の国際問題に取り組むことができます。
JUEMUNは2010年から始まったイベントで、学生たちは国連における外交活動や国際問題解決のプロセスを英語で体験します。参加者は、自国の立場を元に他国と協議し、合意形成に向けたディスカッションを行います。今回のテーマは「持続可能な開発のための教育」であり、特にSDGs目標4「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保」について深く掘り下げることが求められました。
会期中は教育に関連するさまざまな国際問題に焦点を当てたスピーチや提案書が発表され、参加者たちは議題に沿った解決策を提案しました。また、SDGs目標12「持続可能な生産と消費」や、目標13「気候変動」、目標14「海洋資源」、目標15「陸上資源」、目標16「平和」に関する議題についても活発な議論が行われました。各国の立場を理解し、共通のビジョンを見出す重要な機会となったことは間違いありません。
学生たちが模擬体験を通じて得た知識や経験は、国際社会の一員として必要不可欠なものと言えるでしょう。多様なバックグラウンドを持つ参加者たちとの交流は、彼らの視野を広げ、異文化理解を深める貴重な機会にもなりました。
次回のJUEMUN 2025は、京都外国語大学を舞台に2025年6月27日から29日まで開催される予定です。この大会は、国際問題解決の手段として、今後も重要な役割を果たし続けることでしょう。