業界最薄0.2mm絶縁シートの開発
住友ベークライト株式会社は、厚さ0.2mmという業界最薄の高電圧対応絶縁シートを新たに開発しました。このシートは、電動車(xEV)や産業用高電圧機器に対応するために設計されており、安全性と軽量化を両立させる次世代絶縁材料として期待されています。
開発の背景とニーズの変化
近年、モビリティの電力需要が増大し、800V級の高電圧システムへの移行が進んでいます。この流れにより、電装機器は高出力化による発熱が課題となっていました。また、限られたスペースで効率よく設計するための小型軽量化が求められる中、これまでは安全性を確保しつつ薄肉化を実現することが難しいという課題がありました。
住友ベークライトの新製品は、安全性を損なうことなく薄型化を実現することに成功し、業界内での革新と言えるでしょう。
開発品の特長と性能
この新しい絶縁シートは、PFASフリーでノンハロゲン難燃性を持っていますが、環境にも配慮していながら耐熱性を向上させています。耐トラッキング性は800Vに対応しており、高温多湿環境でも信頼性の高い性能を発揮します。今後、この製品は顧客評価を受けた後、市場展開が予定されています。
主な用途
- - 電動車(xEV):オンボードチャージャー(OBC)、駆動用インバータ、DC/DCコンバータ、リチウムイオン電池(LiB)における絶縁部品。
- - 産業機器:高電圧電源装置の絶縁部品及び高電圧化に対応した周辺機器の絶縁用途。
加工対応と設計自由度
この開発品は、サンロイドエコシートポリカVHFシリーズと同じポリカーボネートをベースにしており、既存の重量量産品とは異なり、打ち抜き、曲げ加工、真空成形など多様な加工方法に柔軟に対応できます。これにより、お客様の設計ニーズに応じた製品を提供できるようになります。
特に、電動車や産業用高電圧電源装置の設計においては、スペースに制約がありながらも自由なレイアウト設計が可能となります。これにより、企業はより効率的かつ効果的な製品展開が期待できるでしょう。
今後の展望
住友ベークライトは、「安全性」、「軽量化」、「環境配慮」という三つの要素を同時に実現することで、電力需要が高まる今後のスマート社会のニーズに応えていきます。特に、小型化を求める高電圧車載装置や産業用機器において課題解決に寄与し、年間売上10億円を目標に開発及び市場展開を加速させていく考えです。
イベント出展のお知らせ
住友ベークライトは、2026年1月21日から23日まで東京ビッグサイトで開催される第18回国際カーエレクトロニクス技術展に出展します。ブースでは新技術や製品の紹介に加え、環境への配慮を基にした材料技術の提案も行います。これに合わせて新製品も展示予定なので、ぜひお越しください。
本製品に関するお問い合わせは、住友ベークライト産業機能性材料営業本部までお気軽にご連絡ください。
Tel:03-5462-8700
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