大日本印刷とJCCLの協業
2025-09-11 10:24:50

大日本印刷とJCCLが手を組みCO₂分離回収事業を推進

大日本印刷とJCCLが手を組みCO₂分離回収事業を推進



大日本印刷株式会社(DNP)と、九州大学から生まれたスタートアップ株式会社JCCLは、2025年10月より共同でCO₂分離回収技術の事業開発を進めることを発表しました。この取り組みは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要なステップであり、DNPグループの温室効果ガス(GHG)排出量削減に関する共同の試みでもあります。

協業の目的と背景



日本政府は、2050年のカーボンニュートラルを目指す「GX2040ビジョン」を策定し、革新的な脱炭素技術の開発と実装を推進しています。特に、排気中や大気中のCO₂の回収と有効活用は不可欠であり、従来の高コストな技術から、より低コスト・高効率なCO₂分離回収技術への転換が求められています。DNPは、環境配慮型のビジョンを掲げ、省エネルギーや再生可能エネルギーの導入を進めています。

JCCLの技術力



一方で、JCCLは独自の固体吸収法と膜分離法を用いたCO₂分離回収技術を開発しており、国内外でのプロジェクト実績も豊富です。DNPとの協業により、工場でのGHG排出量の削減を目指すとともに、より効率的なCO₂の回収事業を展開する予定です。これにより、両社共にカーボンニュートラル社会の実現に貢献していく考えです。

具体的な取り組み



​​協業による主な各種取り組みは以下の通りです。

1. DNPのGHG削減プロジェクトの推進
DNPとJCCLは、CO₂分離回収技術を駆使し、排ガスからのCO₂回収や関連装置の製作を進める計画です。2030年度からは、DNPグループ内の工場に設置を開始し、Scope1に該当するGHG排出量の削減を目指します。この取り組みは、新たな事業開発の基盤ともなるでしょう。

2. 技術革新の追求
JCCLの持つ固体吸収法と膜分離法の技術を組み合わせ、さらなる技術革新を目指します。DNPの強い印刷技術とともに、CO₂分離回収の高度化と関連装置の量産化に取り組み、生産プロセスの確立を図ります。

3. 分析サービスの提供
DNP科学分析センターは、JCCLが提供する装置を導入し、2025年10月からCO₂分離回収に関するさまざまな分析サービスを提供します。これにより、より多様な顧客に向けたサービスの幅を広げることができます。

未来の展望



両社の協業は、DNPのGHG排出量削減やCO₂分離回収技術の発展に寄与するだけでなく、同様の環境課題を抱える他の企業への新たなビジネス機会の創出にもつながるでしょう。カーボンニュートラル社会の到来を見据え、引き続き新技術の開発や周辺産業との連携を強化し、持続可能な未来を目指していきます。

この取り組みは、単なる技術開発にとどまらず、社会全体の意識を変革する可能性を秘めています。今後の進展に注目が集まります。


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会社情報

会社名
大日本印刷株式会社
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

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