フードロス問題を考える絵本『バナナのらんとごん』
特定非営利活動法人APLA(アプラ)が手掛ける絵本『バナナのらんとごん』が、クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREにて目標金額250万円のうち、早くも100万円を突破しました。クラファンは2023年8月7日から9月30日まで実施され、開始からわずか10日で100人の支援者が集まったことからも、その話題性の高さがうかがえます。
絵本の目的と内容
この絵本は、規格外となったバランゴンバナナを通じて、子どもたちにフードロスの問題を伝えることを目的としています。日本に輸入されたバナナは、選別によって「規格外」とされ、傷やサビのあるものは消費者に届く際の品質保証が難しくなります。こうした規格外品の存在を理解し、廃棄される運命にある食材に目を向けることは、子どもたちに必要な教育的要素でもあるのです。
クラウドファンディングの進捗
クラファンの開始から、支援内容には人気の「絵本1冊予約プラン」があり、3000円の支援で絵本を予約することができます。特に、このプランは開始から47人に支持されており、いち早く手にしたいと思う方々の関心を集めています。また、1万円の「子どもに贈るプラン」も短期間で完売し、需要に応じてリターン品の数を増やして対応しています。このプランでは、絵本3冊を子どもたちが在籍する幼稚園や保育園に寄贈することができます。
寄贈の意義と背景
『バナナのらんとごん』の寄贈先は、福島県内の幼稚園や保育園など、NPO法人APLAが提供する「福島の子どもたちに届けよう・バナナ募金」の取り組みの一環で、既に多くの希望が寄せられています。これにより、寄贈後には支援者に対し、寄贈先の詳細を報告する仕組みも整えています。このような形での寄贈は、子どもたちが身近な果物の背景を知る良い機会となるでしょう。また、フードロス問題は、社会全体で取り組むべき重要なテーマであり、教育を通じてその意識を高めることが求められています。
『バナナのらんとごん』の制作について
絵本は現在、32ページで2000部を印刷予定です。価格は2500円前後になる見込みです。このプロジェクトは、APLAと和歌山県の「らくだ舎出帆室」が共同で行っています。文章やデザインも各専門家によって手掛けられ、視覚的にも楽しめる内容を目指しています。
参加方法・詳細情報
クラウドファンディングは引き続き進行中で、広く支援を呼びかけています。この取り組みを通じて、フードロスに対する理解を深め、子どもたちに大切なメッセージを届けることができるよう皆さんのサポートをお待ちしています。詳細は、
こちらのクラウドファンディングページをご覧ください。
寄贈先の情報やプロジェクトに関する問い合わせは、特定非営利活動法人APLAまで。
まとめ
フードロスの問題は、私たちの食に対する感覚や、生活に密接に関わる部分です。『バナナのらんとごん』を通じて子どもたちにこの問題を伝え、無駄にされる食材がどのように生まれるのか、その実情について考える機会を提供していきたいと思います。皆さんの温かいご支援をお願いします。