NECプラットフォームズ、新製品「拡張ボックス 2Slotモデル」を発表
NECプラットフォームズは、エッジコンピューティングに最適な「コンパクトボックス型コントローラ」用の新しい拡張ボックス「拡張ボックス 2Slotモデル」を9月から販売開始すると発表しました。これにより、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートします。
エッジAI処理の進化に対応
近年、エッジAI処理の分野では、カメラを活用した高精度な映像解析や推論処理の需要が急増しています。その中でも、高い演算能力を持つGPUは必要不可欠な存在です。しかし、消費電力の増加や放熱の問題から、従来の大型筐体では設置スペースの確保が難しいという課題がありました。
「拡張ボックス 2Slotモデル」は、これに応える形で開発されました。このモデルは、最大で2枚の幅広GPUを搭載可能で、特に狭いスペースにも適応できる設計となっています。これにより、GPUを駆使したAI処理の実現が期待され、製造業や医療機関など多岐に渡るシーンで活用されることでしょう。
高い処理性能
本製品は、300Wの内蔵電源を採用しており、24時間の安定稼働を実現します。これにより、製造業の外観検査、医療における高解像度画像処理、さらには研究機関でのAI推論や学習のエンジン開発など、様々な用途においてその威力を発揮します。
スペースを無駄にしない設計
「拡張ボックス 2Slotモデル」は、コンパクトな筐体サイズ(D238.7mm×H240mm×W130mm)であり、狭いスペースにも容易に設置できます。さらに、この製品は、ハーフレングスの1枚幅または2枚幅GPUを取り付けることができるため、パフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。
動作検証済みのGPU
本製品は、NVIDIA社製のプロフェッショナル向けグラフィックスボードとの動作検証が行われています。特に、組込み向けGPUとして主流のNVIDIA RTX(TM)シリーズ(「NVIDIA RTX(TM) 2000 Ada」、および「NVIDIA RTX(TM) 4000 SFF Ada」)との動作が確認済みです。これにより、安心して高性能なAI処理を行うことができます。
販売情報と出展予定
本製品の販売価格は、467,100円(税別)からスタートし、出荷開始は2025年の9月1日を予定しています。年間での販売目標は1000台となっており、9月10日から開催予定の第27回自動認識展にも出展される予定です。
お問い合わせ先
本製品に関する詳しい情報や購入については、NECプラットフォームズの公式ウェブサイトにてご確認いただけます。担当部門へのお問い合わせは、ITプラットフォーム事業部門事業開発統括部まで。もちろん、デジタル革新を加速するための技術支援も行っております。
新たな技術革新に期待がかかる中、「拡張ボックス 2Slotモデル」がエッジAI処理の進化を一層促進していくことが期待されます。ぜひ、今後の展開にご注目ください。