マンダムが動物実験代替法の研究助成金公募を開始
株式会社マンダムは、動物実験代替法の開発に注力しています。この取り組みの一環として、2023年から「第19回マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」が始まりました。これは、2007年から続くもので、世界中の研究者から動物実験の代替法に関する研究テーマを募集しています。
公募の概要
この助成金公募は、動物実験の代替法に関する研究を支援するためのもので、これまでにも43件の研究助成が実施されています。昨年度の第18回公募では3件の研究が選ばれ、2025年4月からその支援が開始される予定です。この成果は、日本動物実験代替法学会の年次大会において報告され、前回の研究成果は、2025年11月に行われる第38回大会で発表されます。
マンダムの目指すところは、動物実験代替法の研究を奨励し、その分野の活性化に寄与することです。これにより、社会に対しても良い影響を与えることを期待しています。
募集要項
昨年の公募に引き続き、動物実験代替法に関する研究が対象とされ、研究分野は特に制限されていません。助成金の内容は、1件につき50万円から200万円を提供し、年間の総額は300万円です。具体的なスケジュールは以下の通りです。
- - 募集開始: 2025年11月上旬
- - 募集締切: 2026年1月30日
- - 選考開始: 2026年2月上旬
- - 助成対象者発表: 2026年3月下旬
- - 助成開始: 2026年4月1日
詳細については、日本動物実験代替法学会のHP(
こちら)を参照ください。
動物実験代替法への取り組み
マンダムでは、2013年のEUにおける化粧品の動物実験禁止を契機に、この代替法の開発が進み始めました。これにより、代替法は新たな安全性評価手法として注目されています。
日本においても、動物愛護の観点から、3Rs(Replacement, Reduction, Refinement)という原則に基づいて、より高精度な安全性評価方法が模索されています。マンダムは、動物実験を行わずにヒトを用いた試験や代替法を用いることで、その安全性を確保しています。さらに、この分野の研究を促進するため、助成金公募を行う等の努力を続けています。
この取り組みは、化粧品の安全性確保のみならず、企業のサステナビリティ戦略の重要な一環として進められており、様々なステークホルダーからもその価値を理解される企業となるべく、誠心誠意取り組んでいます。
おわりに
マンダムの取り組みは、ただのビジネスではなく、社会的責任を伴った事業です。環境に配慮した技術の向上を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していることが分かるのではないでしょうか。