グローバルプロデュースの2025年ビジネスイベント総括と2026年展望
イベントプロデュース事業を展開する株式会社グローバルプロデュースは、2025年のビジネスイベントの動向を整理し、2026年に向けた業界の展望を発表しました。このリリースでは、企業主催の様々なビジネスイベントが果たす役割やその変化について探求しています。
日本のビジネスイベント・MICE市場の現状
日本のイベント産業は、約2.9兆円規模に膨れ上がり、新型コロナウイルスが流行する前の水準を明確に上回っています。一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)の「2024年イベント産業規模推計」によれば、2024年のイベント関連産業は9,797億円と前年からも成長が見込まれています。特に、インバウンドのMICE需要が高まり、多くの企業が海外顧客を招いたイベントを実施しています。
ビジネスイベントの役割と広告費の変化
2025年には大規模カンファレンスが「新規商談」と「企業認知」の両方を促進するツールとしての役割を強めました。実際に、グローバルプロデュースが実施した調査によると、約59.3%の企業がイベント後に新規商談数の増加を実感しています。また、企業成長のフェーズにおいても、91.1%の経営者がイベントの活用が効果的であると回答しています。
広告費に目を向けると、2024年の総広告費は過去最高を更新し、イベント関連のプロモーション領域も二桁成長を遂げています。これは、体験型のマーケティング施策への投資が増加しているためです。イベントは「体験を通じてブランドとビジネスを動かす場」としての重要性をますます増していくでしょう。
2026年に向けた展望
2026年は、企業にとってビジネスイベントが成長の基盤として位置づけられることが予測されます。企業の戦略と連携したイベントが常設化され、多様な形式のイベントが年間計画に組み込まれていくでしょう。
また、AIによる「イベントの企画・空間・体験」の革新も期待されています。世界的にはAI活用が進んでおり、特に企画やプログラム設計におけるAIの導入が注目されています。
サステナビリティとインクルーシブなイベント
訪日外客数が過去最高を記録し、文化体験や持続可能性への関心も高まる中、インバウンドMICE市場は新しい方向性を模索しています。グローバルプロデュースは、独自の文化体験を提供するプログラム「DRAGON EVENTS」を立ち上げ、日本ならではの体験を提供しています。さらに、環境配慮やインクルーシブな設計が新たな基準となるでしょう。
結論
日本のビジネスイベント業界は回復を遂げ、新たな成長を迎えていますが、同時にAI活用やサステナビリティなどの課題にも直面しています。グローバルプロデュースは、イベントの価値を実践とデータの両面から捉え、企業の持続的な成長を支えていく所存です。