エネルギー革命
2019-02-25 08:00:03

スペースリンク、革新エネルギーデバイス「グリーンキャパシタ」の量産開発を加速

スペースリンクとその革新技術



近年、エネルギー分野は革新の波にさらされ、特に急速充電の技術が注目を集めています。そんな中、スペースリンク株式会社が開発を進めている「グリーンキャパシタ」は、従来の技術では考えられなかった新たな可能性を秘めています。2023年、スペースリンクは新たに1.3億円の資金調達を実施し、累計調達額は9.5億円に達しました。この資金は、同社が力を入れるエネルギーデバイスの量産開発を加速するとともに、さらなる革新へとつながることでしょう。

「グリーンキャパシタ」とは



「グリーンキャパシタ」は、急速充電能力を持ちながら、エネルギー密度を大きく向上させた新しいキャパシタです。具体的には、ナノカーボン制御技術を活用し、カーボンナノチューブとグラフェンを採用することで、エネルギー密度を従来の5〜10倍に当たる100Wh/kgに向上させました。この技術革新は、急速充電が求められる自動車や再生可能エネルギー分野での応用を可能にしています。

安全性と持続可能性



特筆すべきは、グリーンキャパシタの持つ極めて高い安全性です。不燃性の電解液を用いることで、リチウムイオン電池にありがちな発火リスクを克服。さらに、頑丈なカーボンナノチューブ構造により、繰り返しの使用でも劣化がほとんどなく、長期間にわたって安定した性能を維持します。これにより、ランニングコストの低下が期待され、さまざまな業界への導入が現実味を帯びてきます。

さまざまな分野での活用



グリーンキャパシタの特徴は、単なる電源補助からメイン電源まで幅広く拡大することです。具体例として、スマートフォンやタブレットの超短時間充電、ロボットやドローン、さらには電気自動車における充電時間の短縮が挙げられます。これらの技術により、製品の稼働率が向上し、より便利で安全な利用が実現します。また、ウェアラブルデバイスの迅速な充電も可能となり、ユーザーにとっての利便性も向上します。

量産販売開始の目処



スペースリンクは、2021年中の量産販売を目指し、基礎研究から技術の実証を経て、現在は量産開発を加速しています。量産化により、コストはリチウムイオン電池と同等、あるいはそれ以下になる見込みです。そのため、ロボットや自動車など、多くのユーザーに対し実証用カスタマイズサンプルが提供され、高い評価を受けています。さらに、グリーンキャパシタのエネルギー密度がさらに向上することを目指す高度化開発も進めており、最終的にはリチウムイオン電池や全固体電池の代替を実現することが期待されています。

企業情報



スペースリンクは、神奈川県川崎市に所在する企業で、宇宙向け技術の研究開発を経て、革新的なエネルギーデバイスの開発に取り組んでいます。経済産業省のスタートアップ集中支援プログラム『J-Startup』にも選定され、業界内での注目度が高まっています。

現在、スペースリンクでは、最先端技術を駆使した「グリーンキャパシタ」の開発を通じて、未来のエネルギーの形を模索しています。今後の動向に注目です。

会社情報

会社名
スペースリンク株式会社
住所
神奈川県藤沢市本藤沢三丁目16番6号
電話番号
0466-54-7737

トピックス(IT)

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