最近の調査によって、Z世代が推し活の中で抱える「もったいない」という感情が、実はサステナブルな行動につながっていることが明らかになりました。Earth hacks株式会社が実施したこの調査は、Z世代の間における推し活の実態を探るもので、特にその意識と行動に焦点を当てています。
Z世代の推し活の現状
調査結果によれば、推し活をしているZ世代の43.7%が「もったいない」と感じることがあるとのこと。この感情の主な理由は、特典やノベルティを目的とした過剰な購入です。推しを応援したい気持ちが強い一方で、実際には使いきれないグッズが増える現実との間で葛藤が生じている様子がうかがえます。
特に「もったいない」と感じやすいケースとしては、特典目的のCDの複数枚購入や、ランダムグッズの大量購入などが挙げられます。この現象はZ世代に特有であり、従来の消費文化への疑問が反映されています。
推しグッズの再流通
一方で、驚くべきことに、不要になった推しグッズの廃棄率はわずか1.7%です。多くのZ世代は、不要なグッズを保管したり友人に譲ったりすることを選択します。フリマアプリを活用して売買をする文化も広がっており、物をゴミとして扱うのではなく、「別の価値として再流通させる」意識が広がっていることがわかります。これは、彼らの中にあるリユースに対する高い評価を示すものでしょう。
環境への配慮
また、Z世代は、推しやその公式が環境や社会に対して配慮した行動をしている場合に、約8割が好感を感じるというデータも明らかになっています。この調査では、サステナブルな企業とコラボした商品への興味が高いことがわかり、推しの行動がファン・コミュニティにポジティブな影響を与えることを示唆しています。
Z世代は、環境に配慮した取り組みが自分の「もったいない」という感情を軽くし、誇りを持って推しを応援できると感じています。これは、推しの行動がファン自身の価値観や行動に影響を与える重要な要素です。
未来への期待
今後、Z世代は「公式グッズ交換プラットフォーム」や「グッズのリサイクル・回収プログラム」といった循環する仕組みを強く求めていることが調査からわかりました。多くのZ世代が情報をシェアしあい、コミュニティ内で支え合う文化を育み、環境に配慮した行動を自然な形で取り入れていくことが期待されています。
専門家の見解
調査結果について、多田さん(株式会社Oshicoco代表取締役)は、廃棄物への抵抗感がグッズの再流通を促す動機になっていると分析しました。社会貢献にフォーカスした企業やアーティストが、ファンとの絆を深めるためには、Z世代の感情を理解することが重要です。
まとめ
Z世代の推し活は、真にサステナブルな未来を目指すための大きな可能性を秘めています。彼らの「もったいない」という感情は、単なる無駄な消費を抑えるだけでなく、新しい価値観をも生み出しているのです。これからの企業やアーティストは、Z世代のニーズを深く理解し、共にサステナブルな取り組みを模索する必要があります。Z世代が周囲と共存しながら持続可能な未来を築く姿を、私たちは見守り続ける必要があるでしょう。