セガ『ソニック』シリーズを知る貴重な機会
専門学校HALでは、毎年プロフェッショナルを講師に迎え、学生に実践的なノウハウを伝授する「スペシャルゼミ」を開催しています。その一環として、株式会社セガに所属するゲームディレクター、鴫原克幸氏が特別講義を行いました。今回は、オンライン形式でHAL東京、HAL大阪、HAL名古屋の学生たちが参加し、リアルなゲーム開発の現場を学ぶ機会を得ました。
セガの魅力と自身の経歴
セガは、『ソニック』『龍が如く』『ぷよぷよ』など、数多くの人気タイトルを手掛ける日本のゲームメーカーで、世界中に多くのファンを持っています。鴫原氏は、Wii用『ソニックカラーズ』や『ソニック ジェネレーションズ』に携わり、最近では全世界で約200万本を売上げた『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』のメインディレクターを務めるなど、同シリーズにおいて重要な役割を果たしてきました。そのため、彼の話には多くの学生が興味を示しました。
ゲーム制作の本質
今回の講義は「ゲーム開発の現場から」というテーマで進行されました。鴫原氏は、日々の業務を通じてどのような視点で作品制作に取り組んでいるのか、その具体的な経験をもとにリアルな話を展開しました。その中でも特に印象に残るのは、良いゲームを作るためには“コンセプト”の重要性であり、つまり「誰が、何を、どんな感情が生まれるか」という3つの要素が重要だと説きました。これによって、限られたリソースの中でどのように取捨選択を行い、作品を磨き上げていくのかという姿勢が強調されました。
マネジメントの考え方
さらに、開発チームをまとめるディレクターとして、「ボトムアップの組織づくり」や「意見を引き出す力」、「プロジェクト終盤での雰囲気作り」に関しても述べました。制作現場に即した貴重なアドバイスであり、学生たちにとって非常に有意義な内容でした。
質疑応答でのリアルなやり取り
講義の後半では、学生たちからの質疑応答の時間が設けられました。「案の取捨選択はどのように行うのか?」や「グローバル展開を視野に入れた制作について」など、実践に基づいた質問が寄せられる中、鴫原氏は一つひとつ丁寧に回答し、具体的なエピソードも交えながら説明しました。また、新たに就職活動を迎える学生には自身のキャリアを振り返り、自己分析の重要性や、目指したい方向性を見つけることの大切さを述べました。
自己成長のための信念
「どうしてもやりたいことが見つかったら、それに全力を尽くすことが大事です。目標を達成すればまた次の目標を設け、成長し続けることができます」といった鴫原氏の言葉は、多くの学生にとって心に響くものでした。この特別講義を通じて、学生たちはプロの視点を取り入れ、ゲーム制作の深さと広さを改めて実感する機会となりました。
HAL専門学校の特徴
専門学校HALは、東京・大阪・名古屋の主要交通拠点に校舎を持ち、ゲームやCG、IT技術の即戦力を育成する教育を行っています。産学連携を基にした教育方式で、第一線のプロからの直接指導や企業からの依頼で行う実践的なケーススタディを導入し、希望者就職率100%を誇っています。さらに、学生に嬉しい三大保証制度も整っており、オープンキャンパスを毎月開催しているため、多くの学生にとって魅力的な学校と言えるでしょう。