DHLが提供する新たなオンライン発送ツールで小売業の成長を支援

日本の国際エクスプレス業界をリードするDHLジャパン株式会社が、新たに提供開始したオンラインツール「ハコボウヤDHL」は、訪日外国人観光客に向けて、スマートフォンを使用した簡単な海外発送の手続きを実現します。これは、大阪市に本社を置く株式会社高速オフセットとの共同開発によって生まれたもので、特に地方の小売店舗にとっては大きな助けとなります。

このツールは、訪日外国人が日本国内の小売店舗で購入した商品を、スムーズに海外へ発送できるように設計されています。ユーザーは、アプリ上で宛先情報を入力し、店舗のアプリでその情報を読み込むことで、簡単に発送伝票を作成できます。これにより、店舗の従業員が輸出業務にかかる労力を軽減し、業務の効率化を図ることが可能となります。また、免税配送にも対応しており、店舗が免税店登録をしていない場合でも利用できます。

DHLジャパンの代表取締役社長であるトニー・カーン氏は、最近のインバウンド需要の急速な回復をどう取り込むかが地方経済の復興にとって重要であると述べています。この新サービスは、地方のスモールビジネスの成長を促進し、売上向上に寄与することが期待されています。訪日外国人観光客が自国にお土産を持ち帰る際、一度に多くの商品を購入する可能性が高まるため、店舗側にとってはリピート購買の機会が増えるとも言えます。

また、高速オフセットの代表取締役社長である島田智氏は、このサービスが、同社が提供するデジタル事業と連携することで、さまざまな小売業者に新たなビジネスチャンスをもたらすことを期待しています。

国内小売店舗から直接国際エクスプレスによる発送が可能になる「ハコボウヤDHL」は、QRコードを利用して配送先情報を簡単に入力できるため、手間が大幅に減少します。これにより、訪日外国人は自分のスマートフォンからサクッと発送を進められるため、買い物体験がさらに快適になります。

近年、越境EC市場の成長に伴い、海外発送の需要は都市だけでなく地方にも広がりを見せています。これを受けてDHLジャパンでは、郵便局やコンビニエンスストアからも発送できるサービスを強化しており、全国どこでもスピーディーに国際配送が行える体制を整えています。

「ハコボウヤDHL」の詳細は、DHLの公式ウェブサイトを確認すれば、工夫された利便性や具体的な利用方法を知ることができます。今後、観光産業や地域経済に与える影響についても注目です。特に地方のスモールビジネスがこのサービスをどのように活用していくのか、その動向を見守りたいところです。