インマルサット、NexusWaveの成果を発表
2025年3月19日、英国に本社を置くインマルサット・マリタイムは、最新の衛星通信サービス「NexusWave」において、接続速度が330~340Mbpsに達したと発表しました。この速度は、海事市場向けに開発された統合型の接続サービスとして、特筆に値するものです。さらに、平均では120~150Mbpsのダウンロード速度を記録し、信頼性も99.99%以上という数値を維持しています。
NexusWaveの技術革新
従来のハイブリッド接続技術に依存するのではなく、NexusWaveは複数の基盤ネットワークを統合したボンディング接続を採用しています。これにより、アプリケーションは個々のネットワークに依存せず、全体のネットワーク容量をフルに活用できます。この革新により、以前には難しかった比類ない速度と高い信頼性が実現しました。
実際の利用例
実験中には、ビデオ会議の品質も安定しており、接続元のネットワークの状況に影響されることはなかったと言います。NexusWaveは、トラフィックのルーティングを動的に調整することで、ユーザーにとってストレスフリーな通信環境の提供を実現しています。これにより、海事業界での利用価値が高まっています。
船舶の通信革命
「今回の結果から、NexusWaveが持つ卓越した性能が証明されました」と、インマルサット社長のベン・パーマーはコメントしています。「340Mbpsという速度は、単一のネットワークでは不可能でした。このサービスは、複数のネットワークからの容量を一つのプロバイダーを通じて提供します。」
また、NexusWaveは「Connected Confidence(つながる安心)」をテーマに設計されており、無制限のデータ利用や全世界的なカバレッジも魅力です。さらに、企業レベルのファイアウォールセキュリティが整備されており、24時間体制で技術サポートも受けられる点が特に安心です。
未来の展望
今後、NexusWaveは次世代の超高速サービス、ViaSat-3 Kaバンドの導入を予定し、さらに進化していくことが期待されています。パーマー氏は、「NexusWaveは新しい技術をシームレスに統合できるため、顧客に常に安心できる接続を提供し続ける」との意気込みを語っています。
Viasatは、インマルサット・マリタイムを傘下に抱えており、世界中に広がるネットワークを通じて、海事業界のデジタル化を推進しています。今後もその動向から目が離せません。
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