ダイキアクシス、家庭用小型浄化槽「XJ型」を発売
2025年1月20日、愛媛県松山市を本社とする株式会社ダイキアクシスが、家庭用小型浄化槽の新製品「ダイキ浄化槽 XJ型」の発売を開始します。この新製品は、高効率で安定した処理能力を持ちながら、省エネ基準を満たした環境配慮型の特徴を備えています。
小型浄化槽の重要性と新製品開発の背景
今日、日本では多くの家庭が下水道が整備されていない地域に位置しており、特に「単独処理浄化槽」と呼ばれるシステムが普及しています。この装置は、トイレの排水だけを処理しており、約349万基が依然として設置されています。そのため、風呂や台所からの生活雑排水がそのまま河川に放流されるという問題が残されています。
このような背景を受け、生活雑排水も処理できる「合併処理浄化槽」への移行が日本の水環境保護にとって重要な課題となっています。さらに、気候変動への対策として、環境への負荷を低減しつつ、サステイナブルな製品の開発が求められます。
私たちダイキアクシスは、家庭用小型浄化槽の主力製品「XH型」を長年にわたり製造・販売してきましたが、その独自の構造をさらに発展させた新製品「XJ型」の開発に着手しました。今回の製品は、より高い効率性と簡単な維持管理を追求し、家庭での使用に適した浄化槽を実現しています。
「XJ型」の特長
1.
特許取得の技術: XJ型には、ダイキアクシスが特許を取得した「横向流夾雑物除去方式」が採用されています。これにより、槽内の維持管理が容易になり、清掃が簡単に行えます。
2.
改善された散気方法: 二次処理の接触ろ床槽には、全面ばっ気方式を取り入れ、ろ材のランダム充填と二系列の散気管を使用することで、より安定した処理性能を提供します。
3.
環境配慮型デザイン: ブロワも改良され、消費電力を抑えつつ処理性能を向上させています。これにより、環境省の省エネ基準を満たす仕様となっています。
4.
シンプルな構造: 構造をシンプルにすることで、保守点検や汚泥引抜が容易になったほか、少ない操作でろ材洗浄が直感的に行えるよう設計されています。
製品情報
- - 製品名: ダイキ浄化槽 XJ型
- - 発売日: 2025年1月20日
- - 主な仕様:
- 高度処理タイプ
- 環境配慮型浄化槽
- 窒素除去型
- 処理対象人員: 5人、7人、10人(型式により異なる)
- 処理性能:
- [BOD] 20mg/L以下
- [COD] 30mg/L以下
- [T-N] 20mg/L以下
- [SS] 20mg/L以下
詳細は
公式サイトをご覧ください。ダイキアクシスは、企業の使命として「環境を守る。未来を変える。」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けて日々努力していきます。